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コンテナは遊びではなくなった:業界はDraftとIstioでKubernetesに本気になる #docker #mirantis #kubernetes #k8s

この記事は1年以上前に投稿されました。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

本ブログは Mirantis社のblog記事「Containers aren’t a game: industry gets serious about Kubernetes development with Draft and Istio」の翻訳記事です。

インフラ市場が落ち着くにつれ、次に何が起こるのかに注目が集まっています。先日、Kubernetes ベースのアプリケーション開発者向けのフレームワークが1つではなく、2つ発表されました。

Microsoft が発表した Draft は、開発者が Kubernetes などのクラウドネイティブなアプリケーションを簡単に構築してデプロイする方法を提供しています。

Google や IBM、Lyft が発表した Istio は、クラウドネイティブアプリケーションを構成する複数のマイクロサービスを実行、監視、制御するためのサービスメッシュフレームワークを提供します。

業界の注目はスタックの上層に移動し始めており、開発も本格化しています。

Draft : クラウドネイティブアプリの開発とデプロイの簡素化

「 Kubernetes と言えば?」と問われると、最初に思い浮かぶ名前はおそらく「 Microsoft 」ではないでしょう。Redmond は挽回しようとしています。その 1 つが、Engine Yard が開発したコンテナプラットフォームである Deis を買収したことです。

Microsoft はオープンソースの仲間では無いことが懸念されていましたが、Helm に貢献している Deis チームは今週、クラウド ネイティブ アプリケーションの開発とデプロイのためのオープンソースツール Draft を発表しました。

Draftは、コンテナ化されたアプリケーションを書きたいと考えている開発者の仕事をサポートします。

適切な足場を構築し簡素化してくれるので、アプリケーション以外のことを気にする必要はありません。 Microsoft Azure のエンジニアリングディレクターであり、Kubernetes の共同創設者でもあるブレンダン・バーンズ氏は、「最初に Draft を実行すると、作業中のコードを自動的に検出し、アプリケーションのコンテナ化をサポートするための足場を構築してくれます」と書いています。ヒューリスティックと事前に定義された様々なプロジェクトテンプレートを使用して、アプリケーションをコンテナ化するための初期の Dockerfile と、Kubernetes クラスタにデプロイしてメンテナンスできるようにするための Helm Chart を作成します。チームは、ツールによって構築される足場をカスタマイズするために、独自のドラフトプロジェクトテンプレートも利用できます。

Techcrunchによると、" Draftはコードが Python、Node.js、Java、Ruby、PHP、Go のいずれで書かれているかを自動的に検出する " と述べています。また、" このコードを既存の継続的インテグレーションパイプラインに統合するのはかなり簡単なはずです。" と彼らは付け加えています。

このソフトウェアはKubernetesと同期してコードを作成することもでき、開発者はローカルでコードを編集してもサーバー上で実行できます。

Istio : マイクロサービスを強化するサービスメッシュフレームワーク

Istio ( ギリシャ語で「航行」を意味し、Kubernetes のテーマに沿っています ) は、開発者がマイクロサービスベースのアプリケーションを監視、安全、制御する方法を提供します。 Istio は Kubernetes Service 上で動作し、Lyft で作成された Envy プロキシを使ってネットワークトランザクションを管理するので、既存のアプリケーションでも書き換えずに使用できます。

開発者はいつも通りにアプリケーションを作成し、Istio を通してデプロイを実行し、Istio がすべてのパーツを設定します。これが完了したら、Grafana のダッシュボードを見るだけで、アプリケーションで何が起こっているのかを確認できます。

Istio は現在 Kubernetes と連携しており、ローカルにインストールするか、または、パブリッククラウドやプライベートクラウドにインストールできます。 しかし、最終的な目標は Mesos 上で動作するクラウドやGoogle の Cloud Endpoints など、Kubernetes に関連しないクラウドでも動作するようになることです。

TechCrunchは、" これは、現在の Kubernetes プロジェクトの本拠地である Cloud Native Computing Foundation の一部となっている、類似のプロジェクトである linkerd と全く異なるものではないことは注目に値します " と指摘しています。linkerd は Kubernetes、Docker、Mesosphere の DC/OS をサポートしています。

まとめ

過去数年間、私たちはインフラの立ち上げと運用に焦点を当ててきました。現在では、インフラをシンプルに定義する所まできており、今後は具体的な成果に注目が集まっています。

Draft と Istio を利用すれば、開発を容易になり、企業がそれらの成果に早く到達できるようになります。しかし、それだけではありません。

昨今のマネージドオープンクラウドをより重視する動きを反映して、これらのツールはどちらも開発者を、自分がやっていることとは直接関係ないアーキテクチャの細かい点を扱う心配から分離しています。このようにして、クラウドネイティブなだけでなく、よりクラウドに依存しないアプリケーション開発に専念できることで、ハイブリッドクラウドアプリケーションへの扉を開き、どのように行うかではなく、何を行う必要があるかに焦点を当てることができます。

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