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Lens 5 でKubernetesクラスタを
安全にどこでも誰とでも共有 #docker #mirantis #kubernetes #k8s #Lens

この記事は1年以上前に投稿されました。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

この記事は、Mirantis Blog「Lens 5 Empowers DevOps Teams To Securely Share Kubernetes Clusters with Anyone, Anywhere」の和訳です。

June 29, 2021

By Guillaume Vives

Lensバージョン5を利用すれば、煩雑な作業を回避してKubernetesクラスタへ簡単にアクセスできます。

2021年6月29日、オープンクラウド企業Mirantis社は、Lens 5のGA版を発表しました。Lens 5では、クラスタへワンストップのアクセス方法を提供します。これによりKubernetesクラスタへのアクセスに関連する煩雑さが解消され、チームワークとコラボレーションが飛躍的に向上します。またすべてのリソース(クラスタ・サービス・ツール・パイプライン・自動化など)に、その実行場所や実行方法に関わらずワンクリックでアクセス可能になります。

Lens 5にはLens Spacesが導入されました。Lens Spacesとは、Lens IDEと統合された集中型のクラウドベースのサービスです。開発チームは、クラウドネイティブな開発ニーズに適したコラボレーションスペースを作成できます。Lensによって一連のクラウドネイティブなテクノロジースタック全体を一括管理できるので、開発者の生産性が向上します。例えばLens Spacesには、新規ユーザのオンボーディングを容易にするチームの管理機能があります。さらに、Catalogという集中型の機能を備えており、開発チームが使用するすべてのリソースが、どこでどのように実行されているかに関わらず、容易に特定しアクセスできます。Lens Spacesを使えば、安全性やKubernetesクラスタのRBACモデルを維持したまま、ユーザはどこからでもKubernetesクラスタに簡単にアクセスし、作業が可能です。

Lens IDEの最上級エンジニアであり、Mirantis社のエンジニアリング・シニアディレクターであるMiska Kaipiainen氏はこう述べています。「Kubernetesクラスタへのアクセス権限を共有するには、IAMを使用したり、多くの専用ツールをインストールしたり、kubectlファイルにアクセスできるようにしたり、それらのファイルを自分のkubectlで動作させたり、対象のクラスタAPIと自分が同じネットワーク内にいることを確認したりと、煩雑な作業が必要です。そのためユーザは、セキュリティのベストプラクティスを無視してしまうかもしれません。私たちはユーザのためにこの苦痛を取り除きたいと考えました。安全性を犠牲にせずに、クラスタへのアクセスと、アクセス権限の共有を容易にしたいと考えたのです。『すばやく、しかも安全に実行する』がMirantis社のモットーです。」

Lens 5の新機能であるCluster Connectは、エンド・トゥ・エンドの暗号化を用いて、ユーザとクラスタ間の接続を保護し、VPNの必要性を取り除きました。ユーザがクラスタへのアクセス権限を取得するためにkubeconfig ファイルを管理する必要がないことも最大のメリットです。Lens Spacesの管理者は、パーミッションを容易に管理でき、Lens Spacesのメンバーやチーム間でアクセス権限を安全に共有することができます。

Lens 5の新しい機能は次の通りです。

  • Lens Spaces - クラウドネイティブな開発に適したコラボレーションスペースの作成が可能な、統合されたチーム環境を提供します。Lens Spacesの管理者は、クラスタの環境を選ばず(オンプレミスでもクラウドでも)、どこからでも容易にクラスタの管理・アクセス・共有を行えます。
  • Catalog - クラウドネイティブなプロジェクトで使用されるすべてのリソース(サービス・ツール・パイプライン・自動化・クラスタなど)の特定とアクセスを容易とするシステムです。個人または共有のクラウドネイティブディレクトリで、より効率的なワークスペースが実現します。
  • Hotbar - デスクトップアプリケーション内でユーザがワークフローや自動化を構築できる新機能を有するメインナビゲーションバーです。Hotbar のアイテムは、様々なラベル・色・アイコンを割り当ててカスタマイズでき、簡単に呼び出せます。また優先順位をつけたり、特定のシーケンスでアクションを実行するなど、アイテムのアレンジも可能です。

Mirantis社のCEO兼共同創立者であるAdrian Ionel氏はこう述べています。「Kubernetesの導入が爆発的に進んでいることは周知の事実です。安全で使いやすいコラボレーションIDEを開発者に提供することで、Kubernetesはそのパワーを十分に発揮でき、開発者の生産性を向上させます。」

Lensについての詳細は、https://k8slens.dev (英語)およびlaunch blog(英語)をご参照ください。

Lensとは

Lensは、Kubernetesで実行するすべてのリソースの完全な状況把握を可能にするものです。これからKubernetesを利用し始める開発者にとっては導入のハードルを下げ、Kubernetesの経験豊富な開発者にとっても生産性を飛躍的に向上させる強力なツールです。
Lensオープンソース プロジェクトは、Kubernetesやクラウドネイティブエコシステムの多くのパイオニアたちに支えられています。Lensは100%オープンソースで、目的を問わず無料で利用できます。500万回以上ダウンロードされ、20万人以上のユーザを誇り、GitHubでのスター数14,300は、KubernetesのIDEとして非常に人気が高い証です。

Lensの概要資料はこちらからダウンロードできます。

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