fbpx

2019年カスタマー・イノベーション・アワード: Docker Enterpriseで実現した企業の革新ストーリー #docker

この記事は1年以上前に投稿されました。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

去るDockerConで、今年も2019年Dockerカスタマー・イノベーション・アワードをもって6つの企業ユーザを称賛できたことを、大変喜ばしく思います。昨年発足したこの賞は、Docker Enterpriseを利用しIT環境やビジネス面において、顕著な実績を残した企業を表彰するものです。

今年の受賞およびノミネート企業は、船旅会社から実店舗販売を行う小売企業まで、様々な分野にわたっています。なかには創業100年を超える老舗企業も複数あります。それぞれの革新のストーリーをご紹介しましょう。

IoTでゲストに格別な体験を: カーニバルコーポレーション

カーニバル社は、楽しくて思い出に残る、安全な旅を提供することを掲げています。世界にその名を誇る船旅会社として同社は、110艘のクルーズ客船をもち、世界15のリゾート地で船旅を提供しています。そのゲストの数は、年間120万人以上にのぼります。同社では、世界で地域差のない一貫したカスタマーエクスペリエンスを提供するために、テクノロジーが重要な役割を果たしています。

Docker Enterpriseを活用し、Medallion Systemという新しいシステムで、300余りのサービスの構築・実行・更新を行っています。これは、各乗客がネックレスやリストバンドとして身につける、IoTトークンのシステムです。船内での飲み物の支払いや、客室の鍵の役割を果たします。カーニバル社では、Docker Enterpriseプラットフォームにより、サービスの追加・変更・テストが簡単に行えています。現在は2隻の客船でこのシステムを実行していますが、今年中に8隻まで増やす見通しです。

カルチャー・トランスフォーメーション・アワード: シチズンズ・バンク

住宅ローンと言えば、デジタルイノベーションとはほど遠い、終わりのない書類作成がつきものです。シチズンズ・バンクの住宅ローン融資部は、イノベーションチームを立ち上げました。銀行が既存のサービスを変更したり、新たなサービスを始めるには、ゆっくりと注意深く実行する必要があるという根強い先入観に挑戦するためです。

Docker Enterpriseがサポートする急速なイノベーションによって、チームは「恐れずに失敗する」ことができるようになりました。さらに、新たなアイデアもリスクを負わずに実行できるようになりました。それも1週間で、です。Dockerを導入する以前の当チームは、1週間にいくつかのソフトウェアのデプロイを、なんとかこなしている状態でした。ところが現在では、1日で平均200以上ものデプロイを行い、2,000以上ものコンテナを実行しています。

デジタル・トランスフォーメーション: リバティ・ミューチュアル

もしあなたが、"106年間も貯め込まれてきた技術的負債があり、生き残るために新しいデジタルサービスを開始しなければいけない会社"を任されたとしたら、どうしますか?リバティ・ミューチュアル社は、2016年にデジタルトランスフォーメーションの道へと歩み出しました。そのきっかけは、ソフトウェアの構築においてDocker Enterpriseを利用する方針をとったことでした。

Docker社とパートナーシップを結び、伝統的なアプリケーションをモダナイズしました。さらにそれらのアプリケーションを、より自動的で可搬性と費用対効果に優れたクラウドに移行しました。また新たなチームは、オープンなテクノロジーを元に、素早くモダンなサービスを書くことも可能となりました。

「Dockerはトランスフォーメーションのためのテクノロジーだ。アプリの開発や運用、そしてセキュリティ対策の方法について、これまでの先入観を見事に取り払ってくれた。」 -- Mark Cressey氏(SVP & GM, Hosting Services社)

地球規模の影響力: リンゼー社

リンゼー社は、産業用農業機械メーカーとして1950年台に創立しました。10年前の同社の主要製品は、鋼鉄製の農場用スプリンクラーシステムでした。しかし現在のリンゼー社は、洗練されたソフトウェアとセンサーによって顧客に価値をもたらす、IoT企業となっています。

リンゼー社のミッションの核は、「増加の一途をたどる世界人口に対して、可能な限り環境にやさしく持続可能な方法で、十分な食糧を確保する」というものです。具体的には、農地での灌漑(かんがい)においてソフトウェアを活用して知的な判断をくだし、生産性を上げることでした。それと同時に、7億ガロンもの節水を実現することでもありました。Docker Enterpriseはリンゼー社がこの新しいシステムを、すばやく農業従事者に届けることに役立ちました

「2050年までに、100億人分の食糧を生産できるようになるか。また地球の水資源保全の一助となれるか。Docker Enterpriseとなら、可能性は無限だ。」 --- Brian Magnusson氏(テクノロジー&イノベーション部バイスプレジデント)

CIO・オブ・ザ・イヤー: ネイションワイド保険会社

2014年、ネイションワイド保険会社で3年の年月をかけたあるソフトウェアプロジェクトがようやく完了しました。これは急速なデジタルトランスフォーメーションに追いつくためには、あまりにも長い時間でした。同社では、単純なソフトウェアのデプロイでさえ1週間を要していました。しかしITがこれを覆したのです。

今日では、同社のソフトウェアのデプロイにかかる時間はたったの1時間です。100倍の速さになりました。ネイションワイド保険会社では、生命保険および損害保険事業における重要なアプリケーションを、Docker Enterpriseを使用してコンテナ化しました。これにより、すでに年間200万ドルのアプリケーション費用を削減できたと見積もっています。同社は「コンテナ・ファースト」戦略を掲げており、すべての既存アプリを2021年までにコンテナへ移行する計画を立てています。

ここでご紹介した各企業を、2019年Dockerカスタマー・イノベーション・アワードをもって称賛できることを、Docker社は誇りに思います。


原文: 2019 Customer Innovation Awards: Stories of Transformation in the Enterprise

新規CTA