2013年12月4日
報道関係各位クリエーションライン株式会社
さまざまな環境のシステムをクラウド環境へスムーズに移行
Chefによる自動処理で手間の削減と高精度を実現する
移行サポート提供開始
クラウドインテグレーションサービスを提供するクリエーションライン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:安田忠弘)は、物理サーバのほか、クラウドや仮想化環境で稼働している仮想サーバによるシステムを新たなクラウド環境に移行するにあたって、インフラ構成管理ツールである Chef (シェフ)を利用し、スムーズかつ柔軟に、移行、構築、運用を行うためのサポートサービス「Re:cook(リ・クック)」の提供を2013年12月4日より開始します。
クラウドのインフラ環境によるサーバ運用が増加する中で、エンタープライズユーザにおいても業務システムをクラウド上に構築することが一般的になってきています。また、既にクラウド上に構築したシステムを、ランニングコストや付加サービスの面から、別のクラウド上に移行したいというニーズも増えてきています。既存のシステムを新しい環境へ移行する際の方法としては、マシンイメージ(イメージ化されたデータ)を新環境へコピーするというのが一般的です。しかし、この方法では、コピーした後、新環境に合わせてアプリケーションやミドルウェアを手作業で再設定する必要があります。ノードごとに設定作業を行うため、設定ミス、設定漏れなどが発生する可能性が高くなり、規模が大きくなればなるほど、ミスの発生、その修正に手間がかかってしまいます。 当社では、こういった問題を解決するため、Chefを使用したシステム移行サポート「Re:cook」を提供することにいたしました。Chefとは、インフラ構築自動化のフレームワークであり、OSより上層の構成を抽象化して共通に定義することが可能な技術です。従来の移行方法が、マシンイメージのコピー、その後のコマンドラインによる設定、という手順なのに対し、Chefを使うことで、サーバ構成をコード化(Recipe(レシピ)化)し、新環境にあわせて自動で構築することが可能となり、人的なリソースの削減と高い精度が実現します。また、新環境への再構築だけでなく、その後の運用に関しても、コードによる一元管理により、手間を大幅に削減することが可能となります。 [ 一般的なシステム移行とRe:cookを利用したシステム移行の違い ] システム移行サポートの全体の流れとしては、まず、お客さまの既存環境の分析を行ったうえで、移行システムの選定、クラウド環境の選択を行います。その上で、Chefを使って新環境への移行作業のサポート、新環境での構築作業のサポートを実施します。当社は、Chefの開発元である米国Opscode社と連携しており、確かな知識と技術に基づいたサービスを提供します。 今後、物理サーバのオンデマンド提供(ベアメタルインスタンス提供)等が一般的になってくる中で、クラウド環境でのサーバ構築とアプリケーション配備が一体になった、より柔軟なプラットフォームが求められる時代になります。そういったケースでも、「Re:cook」でのシステム移行は有効です。当社ではこういった今後のインフラ環境の潮流を視野に入れてサービスを提供してまいります。 サービス詳細は、/recook/をご覧ください。 【Chefについて】 Chefはインフラ構成管理ツールで、下図のように、サーバ、ノード、ワークステーションの3つの要素から成り立ちます。そして、Recipe(レシピ)と呼ばれるプログラムコードが書き込まれたCookbook(インフラ定義をする構築手順書)をサーバから各ノードに配布し、各ノードのChef Clientがそれを実行するという仕組みでインフラの構築、管理を行います。 ■図 Chefの仕組み※Knife・・・Chef のコマンドツール
■サービス概要
・以下の環境にある仮想サーバのクラウド環境への移行を行います。 仮想環境/物理環境/プライベートクラウド/パブリッククラウド■料金
メニュー | 料金 | 内容 |
アセスメント | 100,000円〜 | お客様の既存環境を把握し、クラウドへの移行方針の決定支援を行う。 |
マイグレート (移行・構築) |
50,000円〜/VM | 対象の仮想サーバのクラウド環境への移行作業。 |