
製品アップデート
2025年4月17日にリリースされたGitLab 17.11の製品アップデートをお知らせします。同月に追加された60以上の改善点のうち、主なものを抜粋して紹介しています。この内容はGitLab社のリリースブログを要約したものです。
本リリースでは、GitLab Eclipseプラグイン、Web IDE拡張機能マーケットプレイス、イシューやエピックのカスタムフィールドなど、大型の機能改善や機能追加が目白押しです。ニュースレターでは紹介しきれないほどですので、ぜひブログ記事の方もご一読ください。
GitLab Eclipseプラグインがベータ版で利用可能に
Eclipse マーケットプレイス で GitLab Eclipse プラグインが利用可能になりました。このプラグインは、GitLab の Duo 機能を Eclipse IDE に直接拡張し、Duo Chatと AI を利用したコード提案にシームレスにアクセスできるようにします。
本プラグインは現在ベータ版であるため、認証オプションの拡張や最終的なユーザーエクスペリエンスの改良など、積極的に機能を改善しています。 ぜひこちらのイシューにフィードバックをお寄せください。
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Self-ManagedインスタンスでのWeb IDE用拡張機能マーケットプレイス
Self-Managedユーザー向けの Web IDE で拡張機能マーケットプレイスが利用可能になりました。
これを有効にするには、enable with default extension registryの手順に従ってください。その後、個々のユーザーがPreferences 設定の Integrations セクションでオプトインする必要があります。
デフォルトでは、GitLabインスタンスはOpen VSX拡張レジストリを使うように設定されています。独自のレジストリやカスタムレジストリを使用することもできます。
一部の拡張機能はローカルの実行環境が必要なため、Web IDEとは互換性がないことに注意してください。
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エピック、イシュー、およびタスクのカスタムフィールド (Premium+)
エピック、イシュー、タスク、OKRに対して、テキスト、数値、単一選択、複数選択のカスタムフィールドを設定できるようになりました。これまで、作業アイテムを分類する主な方法はラベルでしたが、カスタムフィールドでより直感的に構造化されたメタデータを追加できます。
カスタムフィールドはトップレベルのグループで設定され、すべてのサブグループとプロジェクトに継承されます。イシューとエピックのリストでカスタムフィールドの値でフィルターできます。
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その他にも便利な機能追加がありました
詳細はリンクをご覧ください。
- イシューの新しい外観が一般提供開始
- サービスアカウントをWeb UIで設定可能に
- CI/CDパイプラインのinput
- GLQLビューで最後のコメントを列として表示
- 依存プロキシ用のDocker Hub認証UI
- GitLab Duo with Amazon Q が一般提供開始 (Ultimate)
- GitLab Duo Self-Hostedで利用可能な機能が増えました(Ultimate、Duo Enterprise)
- GitLab Duo ChatでAnthropic Claude Sonnet 3.7が使用可能に
- GitLab Duo Chatで複数の会話を管理可能に
メジャーバージョンアップ (18.0) に向けた注意事項
次のメジャーバージョン 18.0 が来月5月15日にリリースされる予定です。それにあたって重要な注意事項がありますので、以下をご確認ください。
イベントレベルの製品使用状況データの収集開始
GitLab 18.0では、GitLab Self-ManagedおよびGitLab Dedicatedインスタンスから、これまで収集していた利用統計に加えて、パイプライン起動、MRのマージ、イシューの作成といったイベントレベルの製品使用状況データの収集を有効にする予定です。
GitLab 17.11では、上記のイベントデータ収集が始まる前に、あらかじめその機能を無効に設定することができます。その方法については、ドキュメントを参照してください。
詳細については、こちらの公式ブログをご覧ください:
More granular product usage insights for GitLab Self-Managed and Dedicated
破壊的変更点
メジャーバージョンアップでは、後方互換性のない「破壊的変更」(breaking changes) が複数行われるのが通例です。18.0 も例外ではなく、多数の破壊的変更が予定されています。詳細については、下記をご参照ください
PostgreSQLのバージョンアップ
GitLab 18.0では、PostgreSQLの最小サポートバージョンはバージョン16になります。これに備えて、PostgreSQLクラスターを使用していないインスタンスでは、GitLab 17.11へのアップグレード時にPostgreSQLがバージョン16に自動的にアップグレードされます。
PostgreSQLクラスターを使用している場合、またはこの自動アップグレードを希望しない場合は、手動でPostgreSQL 16にアップグレードしてからGitLab 18.0にアップグレードする必要があります。
詳細はこちらをご覧ください。(英語版)
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