みんなで新しい仲間を支える「ささエール」──CLらしいオンボーディングをつくるために

こんにちは、クリエーションラインCHROの小笠原です。
今回は力を入れて取り組み始めた「新メンバーをみんなで支える 『ささエール』」 についてご紹介したいと思います。

このブログは、クリエーションライン・アドベントカレンダー2025 の記事です。これからCLに入ってきてくれるみなさんに向けて書いています。
「この会社なら、安心して一歩を踏み出せそうだな」と思っていただけるよう、私たちが大切にしていること、そして実際に進めている取り組みをお伝えします。

なぜ「ささエール」に取り組むのか

現在、クリエーションラインでは中途採用・新卒採用ともに積極的に進めています。ありがたいことにCLに魅力を感じてくださる方が多く、仲間が着実に増え続けています。2025年だけでも、25名もの方が新たに入社してくださいました。

採用活動は、まさにCLメンバー全員で実現した大きな成果です。しかし、採用は「入社したら終わり」ではありません。入社後にしっかりと適応し、安心して働き始められるところまでが本当のゴールです。

とはいえ、これほど多くの仲間を迎えるのは会社として初めての経験であり、オンボーディングの仕組みもアップデートが必要な状況でした。実際に、次のような課題が見えてきました。

  • 新しいメンバーを迎えた後のチームビルディングが、チームリーダーの工夫に委ねられており、進め方にバラつきが出る・負担が大きい
  • オンボーディングガイドラインが最新化されておらず、チームごとに独自のやり方をつくらないと適用しづらい
  • CLポータルの情報が分散しており、必要な情報にたどりつきにくい

こうした課題を前に、
「オンボーディングを個人の頑張りに依存させず、チームとして新しい仲間を育てていく仕組みをつくろう」
という思いから生まれたのが、オンボーディング改革プロジェクト 「ささエール」 です。

名前の由来は、「ささえる」+「エール」
みんなで新しい仲間を支え、応援し、活躍を後押ししていく文化をつくりたいという願いを込めたネーミングをしております。

「ささエール」が目指す姿

私たちが目指しているのは、ただのオンボーディング改善ではありません。
CLらしい、HRT+Joy のカルチャーが自然と受け継がれていくような “育成文化” をつくることです。そして、直近で取り組む施策を次の3点としています。

① MBTIを活用したチームビルディングの強化

② オンボーディングのしくみのリニューアル

③ 社内情報のわかりやすさ改善

以下で、それぞれについて解説をしていきます。

【①MBTIを活用したチームビルディングの強化】MBTIワークショップがつくる「理解し合えるチーム」

「ささエール」の取り組みの中で、すでに大きな手応えを感じているのが MBTIワークショップ です。
MBTIとは Myers-Briggs Type Indicator の略で、心理学をベースにした世界的に有名な性格類型モデルです。一般的にもMBTIを参考にした診断は数多く流通していますが、私たちが取り入れているのは 日本MBTI協会が定める公式プログラム。CLにはこの公式ワークショップを実施できるライセンス保持者が在籍しており、内容もかなり本格的です。

当初から「チームビルディングに有効なのではないか?」という仮説があり、まずは効果検証を兼ねてトライアルとして実施してきました。これまでに 4つのチーム、約40名 のメンバーが参加してくれましたが、これが想像以上に好評でした。参加してくれたメンバーからは次のような感想をいただいております。

メンバーとペアで作業をしている際に、お互いの意見が食い違い、歯がゆい思いをしていることがあったがそもそも、根底となる考え方のベクトルが違うことが分かりました。知らないと否定的になってしまうと思いますが、知っていることで受け入れる心が出来るので価値観がアップデートされました!

自分が生まれながらにして持っているものと、持っていないものを理解することができたし、ワークを通じて実際に違いを体験することでより腹落ちした。

抽象的なことに対して、イメージできず、アイディアが出てこなかったり、悩みの一つでしたが、自分のMBTIを知ることで納得できた!今後は考え方を切り替えれるように、別のタイプの人から意見をもらったり、頼ったりしたいと思いました!あとは、いろんなタイプがいるからこそお互い助け合ったり、協力し合う必要があると思いました!

MBTIは単なる診断ツールではなく、“違いを受け入れ、力を合わせるための共通言語”としてとても有効だと実感しており、3月までにはもっと多くのメンバーが受講できるように進めているところです。

【②オンボーディングのしくみのリニューアル】チーム主体を尊重し、しくみの力で適時的確な対応を実現

オンボーディング施策については、以前から「オンボーディングガイドライン」を定めて取り組んできました。今回の「ささエール」では、このガイドラインを最新化し、今の組織体制でも無理なく適用できる形に整え直しました。

一方で、現場の業務が忙しくなると、どうしてもオンボーディングが順調に進んでいるように見えてしまい、「もう一人でできているだろう」とフォローが徐々に減ってしまうことがあります。
しかし新規入社者側は、「もっと相談したいけれど、忙しそうで頼りづらい…」という気持ちを抱えていることも少なくありません。

そこで今回、オンボーディング期間の中に “チェックポイント” を設け、そのタイミングで1on1を実施したり、人事チームが直接新規入社者と面談する仕組みを導入しました。
現場主体で進めるオンボーディングの良さは尊重しつつ、それを支える人事チームのサポートもきちんと機能させる。両者のバランスをとる体制づくりを大切にしています。

この取り組みをはじめてから、オンボーディングがしっかりと回り始めただけでなく、新しく入社した方からの声も集まるようになってきました。
どうやら多くの方が 入社3ヶ月目あたりで努力のピークを迎える ということも見えてきています。仕事に慣れてきたタイミングですが、ちょうど支援の手が少しずつ離れ始める時期でもあります。

今後は、この「3ヶ月の壁」とも呼べるタイミングに合わせて、どのような支援ができるかを引き続き検討していく予定です。新しい仲間が安心して成長していけるよう、オンボーディングの改善はこれからも続けていきます。

【③ 社内情報のわかりやすさ改善】社内情報を「探しやすく、分かりやすく」

入社してきた方からいただく声のうち最も多いのは、社内の情報がわかりにくいという点。
Google WorkSpace、Slack、Growiなどのツールを使い様々な情報を管理していますが、その保存場所がバラバラになっていたり探しにくいのは事実。こうした課題を踏まえ、今まさに リニューアル検討を進めているところ です。

情報の管理方法はまさに今発展途上。すぐに変えるのではなく、生成AIの活用などを取り入れながら情報へのアクセシビリティを改善し、“必要な情報にすぐ辿り着ける” 社内環境 をつくっていきます。

最後に、クリエーションラインにご興味を持って頂いている方々へ

CLは、まだまだ成長途中の会社です。だからこそ、オンボーディングも常に改善の余地があります。しかし一つだけ胸を張って言えることがあります。

「新しい仲間をみんなで支え、生かし、育てたい」その思いは、本気です。

ささエールは、そのための大切な第一歩。
新しく仲間に加わっていただく方々が、安心してチャレンジできる環境を作り続けていきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Author

クリエーションラインでCHROとコーポレートチーム全体の統括をやっています。社会人開始時はエンジニア、その後営業、その後人事を15年以上やってきました。コーポレートチームの力で、CLの事業成長とメンバーの1人ひとりのイキイキを両方実現することを目指し、チャレンジしています。

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