【第2部】届け「給与当月払いに込めたメッセージ」

みなさま、こんにちは。
クリエーションライン株式会社 人事総務Teamの柚木です。

報酬制度は、企業において慎重な検討と安定的な運用が求められる重要なテーマの一つで

す。

この重要なテーマに向き合い、弊社では2025年8月より給与支給日を「翌月払い」から「当月払い」へ変更いたしました。

業務を丁寧に見直し、段階的に運用体制を整えてきたことが、制度変更に向けた判断と実行を可能にしました。

本記事では、給与計算を起点とした業務プロセスの内製化が、どのように制度改革という次の段階へとつながっていったのか、その経緯を2部構成でご紹介いたします。

(第1部 挑め「 給与計算の内製化」はこちらから)

内製化によって手に入れた「知識」「柔軟性」「スピード」を武器に、2025年8月に次なる一手を打ちます。

給与支給日の変更に込められた”届けたいメッセージ”とは何か?から綴らせていただきます。

1. 翌月払いから「当月払い」へ踏み出した理由

給与支給日の前倒し
   変更前: 月末締め・翌月20日支給
   変更後: 月末締め・当月20日支給

これにより、正社員・契約社員(月給制)は、働いたその月のうちに給与を受け取ることが可能になります。なぜ「当月払い」にするのか?

この変更には、会社から従業員への明確なメッセージが込められています。

 ① 採用力の向上

多くの他社が「翌月払い」を採用している中で、この制度は求職者への強力なアピールポイントとなります。

 ② 新入社員への経済的支援

「翌月払い」の会社から転職した場合、最大で2ヶ月近く給与振込がない期間が発生します。「当月払い」にすることで、新生活への経済的不安を払拭します。

 ③ 労働の対価を早く還元したい

中途・新卒入社社員に対して、少しでも早く労働の対価を還元したいという思いがあります。

2. 実現までのハードル

実現に至るまでには、数多くのハードルを乗り越える必要がありました。

あらゆるケースを想定した「壁打ち」 

「月途中で休業に入った場合はどう計算するか?」「入社や退職のタイミングが締め日と重なったら?」 社労士と相談しながら何度も壁打ちを行い、イレギュラーなケースが発生しても適正に運用できるよう、細部までシミュレーションを重ねました。

システム移行とスケジューリング

 アカウント移行作業もシステム会社の担当者様と密に連携を行い、スケジュール、影響範囲の調査、タスクの整理を行いました。

また、給与計算は毎月の処理だけでなく、年末調整・算定基礎届・月額変更届(月変)といった年間イベントと関わっていますので、全体を俯瞰し、一つひとつ課題をクリアにしていきました。

こうした準備期間があったからこそ、自信を持って制度をリリースすることができたのです。

3. 不安を解消する「丁寧なコミュニケーション」

給与支給日の変更は、従業員にとって生活に直結する敏感な話題です。「税金で損をするのでは?」「手続きが面倒なのでは?」といった不安を生まないよう、社内周知には徹底して力を注ぎました。

 具体的なシミュレーション提示:「ベース給与が40万円の場合」など具体的な金額モデルを用い、2ヶ月分の給与が振り込まれる月の社会保険料や税金の計算ロジックを可視化しました。

 疑問への先回り: 企業型確定拠出年金(DC)の引き落としタイミングや、退職時の扱い、住民税への影響など、個別の事情により発生する疑問を事前に洗い出し、Q&Aとしてまとめました。

 全従業員への説明: 資料を展開しコミュニケーションツールで一方的に案内をするだけでなく、全従業員が集まる会(Weekly朝会)で直接背景や皆様に関わる事を説明する場を幾度か設けました。

また、従業員からのお問い合せには、より迅速かつ正確に回答をするよう心がけました。

おわりに

タイトなスケジュールでの実現を可能にしたのは、「慎重な準備プロセス」があったからに他なりません。

バックオフィスの業務改善は、単なる事務作業の効率化に留まらず、従業員体験(EX)の向上、ひいては企業の競争力強化に繋がる「戦略的」な取り組みです。

私たちはこれからも、バックオフィスのDXと業務改善を推進し、従業員一人ひとりが安心して高いパフォーマンスを発揮できる環境づくりに貢献してまいります。

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