PdM日記:初めてCursorを触ってみた感想

はじめに
エンジニアの皆さんは日頃から活用している「Cursor」を実は今さら初めて触ってみた。
白状すると、今まで自分でコーディングを全くやってこなかった(難しそうで逃げてきた汗)ので
実はこれが初めて自分でプロトタイプ的なものを作った経験になる。
実際に自分で手を動かしてみて感じたこと、率直な気づきを残しておこうと思う。
素人でも「考えていること」を可視化できる素晴らしさ
今回一番驚いたのは、(本当に)非エンジニアで技術が全くわからなくても「考えていることを形にできる」点である。
コーディングを今まで全く触ったことがない自分でも、会議室予約システムなど
簡単なものがサクッと作れてしまうのは、かなり衝撃的である。(もはや魔法)
※実際に作ったものはこちら。(冒険をテーマにしたデザインでお願いしました)

今まで「とはいえコーディング分からないと使えないでしょ」と思っていたが予想以上の手軽さで
本当に技術の民主化がそこまできているんだな、と実感できた。
起業や事業検証のあり方が変わる
これまでは、新しいアイデアを検証しようと思えば、プロフェッショナルへの依頼が必須だった。
一般的に、外部のデザイナーやエンジニアにプロトタイプ(MVP)を依頼した場合、ざっくりコストとリードタイムを算出すると
- UI/UXデザイン: 約50万〜150万円(期間:2〜4週間)
- プロトタイプ開発: 約100万〜550万円(期間:1〜3ヶ月)
- 合計コスト: 最小構成でも150万円〜700万円程度
例えば個人で起業しようと思った時、いきなりこれだけの金額はなかなか捻出できない。
そのため、非エンジニアが起業しようと思ったら、どうしてもアイデアがパワポやFigmaのレベルで止まってしまいがちだった。
今やAIの力を借りれば、短時間かつツール代のみで、実際に動くプロトタイプが手に入る。
この初速の変化は、事業を作る側にとって非常に大きいと感じた。
AI時代のプロダクト開発で大事にしていきたいこと
実際に触ってみると、今後の事業作りや求められるスキルにおいて、いくつかの変化が起きそうと感じた。
1. スピード感、柔軟さ、結果へのコミット
事業サイドでは、エンジニアのリソースを確保しにくい初期フェーズでも、AIを活用すれば一人でプロトタイプまで完走できる。低コストで多くの仮説を市場にぶつけられるため、失敗の許容範囲が広がり、結果として成功への打席数が増える。
一方で開発側からすると、一アイデアあたりの検証期間や検証コストが減るので、素早く変化に対応すること(本当の意味でのアジャイル)、成果へのコミットが強く求められるようになりそう。
2. 「作る力」から「定義する力」へ
実装のスピード差が縮まっていく分、逆に「何を作るべきか」を正確に言語化する力の重要性が増してくるだろう。
特にBtoBソフトウェアの領域では、過去の業務効率化や自動化の概念を超えて「AIを雇う(AIが人の代わりに働いて最後だけ人間が確認する)」形が今後主流になるのではないかとも言われており
プロダクトを考えている上でも既存の業務プロセスの枠にとらわれない発想が求められそう。
人間に残された価値ってなんだろう
実際に触ってみて改めて感じたのは、作るべきものの目的や構造を理解していなければ、AIに的確な指示は出せないということ。
また、エラーが発生した際に、その原因を切り分けて対応できるだけの基礎知識は依然として必要である。(本当にコーディングの知識がない自分は、常に「エラーが出たらどうしよう」という不安がつきまとう)
AIはあくまで実装を強力にサポートしてくれるツールであり、全体の設計、価値の判断、そして複雑な課題解決については、やはり(まだこの段階では)人間の専門性が不可欠である。
おわりに
最近のAIの進化はあまりにも早い。
今、まだ人間しかできない領域でも、1ヶ月後にはもうAIと人の差分がなくなっていたりする可能性がある。
日々状況が変わるこの時代に新規事業でプロダクト開発をやるということは、チャレンジングでもあり、とてつもなく難易度が高いことでもある。
だからこそ、面白い。
