Geodesic Developer Lab 2026に参加してみた!最先端AIが集結し「技術交流」の熱量が凄かった話


公式サイト:Geodesic Developer Lab
会場のThe Okura Tokyoにて。メインスクリーンには「Developer Lab 2026」のタイトルが表示されていました 。

2026年2月18日、The Okura Tokyoで開催された開発者向けカンファレンス**「Geodesic Developer Lab 2026」**に参加してきました。
主催のGeodesic Capitalは、米国を中心に有望なベンチャー企業へ出資し、その日本進出を支援するベンチャーキャピタル(VC)です。カリフォルニアと東京の2拠点で活動しており、設立10周年(昨年)を迎えるまでに71社のベンチャーに出資してきました。
今年のGeodesic Forum(3日間の大型イベント)と並行して行われた開発者向けの専門セッションが、この「Developer Lab」です。今回はその様子をレポートします。
1. イベント概要:東京・虎ノ門で触れるシリコンバレーの現在地
会場はThe Okura Tokyo。格式高い会場で、シリコンバレーの最新技術に触れるという少し特別な体験でした。
Geodesicはこれまでに25社ほどの日本進出を支援しており、DX・AIの時代に開発者のエコシステムを日本に根付かせることを重要なミッションと位置付けています。昨年に第1回目のDeveloper Labを開催し、今年が第2回目となります。
2. 開会のあいさつ:Geodesicの「企み」
冒頭、司会の大塚氏から**「今日の1番の見どころは皆さんの後ろ側です」**という印象的な一言がありました。
これは、登壇(前半のプレゼンシリーズ)はあくまで「事前の理解を深めてもらうための準備」であり、本番は後半の各社ブースでのデモ・交流だというイベント設計を意味しています。
続いてGeodesic日本代表による挨拶では、今回登壇した6社の合計企業評価額について驚きの数字が紹介されました。
「日本の大手航空会社2社+メルカリやLINEのような大手プラットフォーム企業を全部足しても全然足りないレベル、約5,000億円規模の企業が含まれている。しかもまだIPO(株式上場)はしていない」
それだけポテンシャルの高いスタートアップが、日本の開発者コミュニティに直接触れに来ているという場の意義が明確に示されました。
3. セッション内容:生成AIは「チャット」から「実務エージェント」へ
今回の登壇企業は、Geodesicが支援する米国の注目スタートアップ6社です。それぞれの分野で「Agentic AI(自律型AI)」や開発効率化をリードする企業が並びました。
- Cartesia
リアルタイムの会話型AI(音声生成)技術を提供。超低遅延で人間のような対話を実現するAIモデルが特徴です。 - Harness
AIを活用したソフトウェアデリバリープラットフォーム。開発からデプロイまでのDevOpsプロセスをAIで効率化・自動化します。 - Roboflow
コンピュータビジョン(画像認識)の開発プラットフォーム。
※ゲストとして**ナカシマプロペラ(Nakashima)**が登壇し、製造現場でのAIモデル活用やエッジデバイスへの展開事例を発表しました 。 - TinyFish
自律型AIエージェント技術。AIが自らWebブラウザを操作して情報を収集・処理する「Web探索エージェント」の未来を示しました。 - Vercel
フロントエンドクラウドのリーダーであり、AI SDKも提供。
※ゲストとしてROUTE06が登壇し、VercelのAI SDKを活用して複数のLLM(Anthropic, Google, OpenAI)を最小限のコードで切り替えるアーキテクチャを解説しました 。 - ClickHouse
リアルタイム分析データベース。
デモでは、大規模データをLLMと連携させ、自然言語でクエリを投げて即座に可視化する「対話型データ分析」の構成が紹介されました 。
4. 【ハイライト】理解が一気に深まる!ブースでの技術交流
今回、最も価値を感じたのが講演後の各社ブースでのデモ体験です。
司会の大塚氏が冒頭で「まず前半で情報を仕入れて、後半のブースで驚いて帰ってください」と語った通り、スライドで全体像を掴んでからブースに臨むことで、質問の解像度がまったく違いました。
- 「この部分の処理はどうなっているのか?」
- 「自社データとどう連携させるのか?」
といった踏み込んだ議論が、その場のエンジニアと直接できます。ただの製品紹介にとどまらず、技術的な裏側まで対話できるため、技術交流の質が非常に高いと感じました。
「セッションで概要を掴み、ブースで深掘りする」というこの設計そのものが、このイベントの最大の強みだと思います。
5. グローバルな雰囲気とサポート
会場では、スマホのブラウザからリアルタイムAI翻訳サービス**「Cuckoo(live.cuckoo.so)」**を利用できる仕組みが用意されており、英語セッションの内容が手元で日本語に翻訳されました。


言語の壁を下げることで、日本のエンジニアがグローバルな最前線の議論に直接参加できる環境が整っていました。また、会場にはClickHouseのキャラクターステッカーなど、開発者心をくすぐるノベルティも用意されており、カンファレンスとしての完成度の高さを感じました。

