Mirantis製品リリース情報:MCR29/MKE3.9(2026年4月)#Mirantis

Mirantis製品のリリース情報をお届けします。
本稿は、Mirantis社のリリースノートからの抜粋となります。最新のリリース情報につきましてはMirantis社のリリースノート全文をご確認ください。
MCR(Mirantis Container Runtime/旧Docker Enterprise Engine)

MCR 29.2.1(2026-MAR-24)
【重要】
Mirantis Container Runtime 29.2 は、アップストリームの Moby および Docker CLI プロジェクトのバージョン番号体系に従っています。ただし、Mirantis では、短期間に相次いでリリースされたアップストリーム版に追随するリリースは省略し、前回の MCR 29.2 パッチリリース以降にリリースされたすべてのアップストリーム版の変更内容をまとめたパッチリリースを行う場合があります。
またMSRのユーザで、MSR 2.9.16 以前のバージョンをご利用中の場合は、MCR 29.2 にアップグレードする前に、MSR を2.9.17 以降にバージョンアップしてください。
| MCR29.2.1の特徴 | 詳細 |
| API 1.40以上 | APIの最低要件が、従来の1.13から1.40に引き上げられました。APIの新しい最低要件は、MCR 19.03に対応しています。すべてのクライアントは、MCR 29.2.1において、少なくともこのAPIバージョンを使用する必要があります。 |
| IPv6の改善点 | アップストリームのMobyにおける直近の数回のリリースでは、コンテナのIPv6ネットワークサポートの安定性において、製品に大幅な改善がもたらされました。 MCR 29.2では、ip6tablesが実験的な設定オプションによる制限の対象外となり、Linuxブリッジネットワークではデフォルトで有効化されました。これにより、IPv4とIPv6の動作が互いに一貫したものとなりました。 IPv6の改善に関する詳細については、アップストリームのリリースノートをご参照ください。 |
| 公式Dockerレジストリのデバイスコードによるログイン | MCR CLIには、公式のDocker Hubレジストリ向けのアップストリームDocker CLIデバイスコードログインフローが追加されました。 |
| containerd のイメージストア | 新しいMCRのインストールでは、containerdイメージストアがデフォルトのストレージバックエンドとなりました。一方、アップグレードされたシステムでは、containerdイメージストアが手動で有効化されるまで、従来のグラフドライバーが引き続き使用されます。 詳細については Docker containerd image store documentation を参照してください。 |
| IPAM割り当て統計 | ネットワークに割り当てられたサブネットに対するIPAM割り当て状況を示す「ステータス」フィールドがネットワークに追加されました。これにより、ユーザーは割り当て可能な未使用アドレスがいくつ残っているかを確認できるようになりました。 |
| Swarmの新しいサービスオプション | Swarmにおいて、メモリスワップ設定 <> およびOOMスコアの調整機能が利用可能になりました。 |
| APIおよびSDKの改善 | サードパーティの開発者を対象とした、APIおよびSDKへの多数の小さな変更が行われました。 |
【重要】
今回のリリースではcontainerd が 1.x から 2.x へアップグレードされました。そのためMCR25以前のバージョンから MCR 29.2.1 へアップグレードする前に、containerd.io のバージョンアップを行い、docker-eeをバージョンアップしてください。両方のコンポーネントを同時にアップグレードしたにもかかわらず、再起動されるはずのコンテナの一部が停止したままになっている場合は、systemctl restart docker コマンドで MCR を再起動することで、それらのコンテナを再び実行できます。
- MCR固有の変更:
- 【注意】ここで詳述するMCR固有の変更点は、アップストリームのMoby 29.3.0リリースからバックポートされたものです。
- Windowsの「コンテナ機能」などのシステム依存関係がインストールされていない場合、
dockerd --register-serviceおよびdockerd --unregister-serviceが動作しなくなる問題を修正しました。 - Windows版ContainerTopにおいて、エラーチェックが欠落していたためnilポインタパニックが発生する可能性があった問題を修正しました。
- Engineの設定の再読み込み中にコンテナのDNS設定が破損してしまう問題を修正しました。
- APIの互換性をv1.40に戻しました。
- レイヤーサイズのエラーにより、イメージのプリニングが早期に失敗することがなくなりました。
- Windowsの「コンテナ機能」などのシステム依存関係がインストールされていない場合、
- 【注意】ここで詳述するMCR固有の変更点は、アップストリームのMoby 29.3.0リリースからバックポートされたものです。
- アップストリームの変更:
- アップストリームのプルリクエストは、MCR製品に関連するものです。アップストリームにおける変更点およびプルリクエストの完全な一覧については、 GitHub milestonesをご参照ください。
- 主なコンポーネントのバージョン:https://docs.mirantis.com/mcr/29/release-notes/29-2-1.html#major-component-versions
- プラットフォーム テスト詳細:https://docs.mirantis.com/mcr/29/release-notes/29-2-1.html#platform-test-detail
◆ MCR 29 まとめ:MCR 29.2.1は、containerd 2.xへの刷新やIPv6ネットワークの安定性向上、さらにWindows環境の不具合修正などを盛り込み、最新のアップストリーム仕様に準拠した大幅な進化を遂げました。
MKE(Mirantis Kubernetes Engine/旧Docker Enterprise & Universal Control Plane)

MKE 3.9.0(2026-MAR-24)
【重要】
- REST API のバージョン変更に伴い、MKE 3.8.10 以前のバージョンから MKE 3.9 にバージョンアップするには、下記の順番で行ってください。
- (1) : MKE を3.8.11 にバージョンアップする。
- (2) : MCRを 25.0.12 以降にバージョンアップする。
- MKE 3.7.x から MKE 3.8.x へアップグレードすると、Kubernetes 1.31 で導入されたハッシュ計算ルールにより、コンテナが再起動する可能性があります。このためautomated in-place cluster upgrade method (クラスタの自動インプレース・アップグレード手法)によって全ノードで同時にコンテナが再起動してしまう事態を回避するため、phased in-place cluster upgrade method (段階的なクラスター内アップグレード法)または blue-green deployment upgrade method(ブルー・グリーン・デプロイメントによるアップグレード手法) を使用することを推奨します。
- 主な特徴:以下の主要機能と改善点の導入:
- Envoy Gateway Controller 1.7 の導入
- クライアントバンドルの有効期限機能の導入
- 次のコンポーネントをアップグレード:
- Kubernetes 1.34.3
- Calico 3.31.2
- Prometheus 3.5.0
- Docker CLI 29.0.4
- Docker Client 0.2.1
- Docker REST API 1.52.0
- Golang 1.25.7
【重要】
脆弱性の軽減のために以前に Ingress Controller を無効 にしていた場合、MKE 3.9.0へのバージョンアップ後にこのコンポーネントを再度有効にすることを推奨します。また、Ingress ControllerからEnvoy Gateway Controllerへの移行を推奨します。
- 主なコンポーネントのバージョン:
- https://docs.mirantis.com/mke/3.9/release-notes/3-9-0/component-versions.html
- Kubernetes 1.34.3
- Calico 3.31.2
- https://docs.mirantis.com/mke/3.9/release-notes/3-9-0/component-versions.html
- セキュリティ情報:https://docs.mirantis.com/mke/3.9/release-notes/3-9-0/security-information-3900.html
◆ MKE3.9 リリースまとめ:MKE 3.9.0は、Kubernetes 1.34への対応やEnvoy Gatewayの導入に加え、主要コンポーネントの刷新により基盤のモダナイズとセキュリティ強化を実現しました。なお、MKE 3.8.10以前からアップグレードする場合は、必ずMKE 3.8.11を経由する手順に従ってください。
※バージョンアップに関するご相談はこちらからお問い合わせください。
EOL情報
EOLとはEnd of Lifeの略で、ベンダーによるサポート期間が終了する状態を指し、重大なバグや脆弱性が発見されても、パッチリリースや修正が行われない状態を指します。Mirantis製品のライフサイクルは通常2年です。そのため、定期的かつ計画的なバージョンアップメンテナンスが運用上の必須事項となっております。
詳細はMirantis社のメンテナンスライフサイクルページをご参照ください。
※MCRはバージョンアップに伴い、古いバージョンのOSはサポートがなくなる場合がございますので、OSの定期的なバージョンアップも必要となります。詳細はリリースノート内の compatibility matrixページをご参照ください。
現在サポートが終了している(EOL)バージョン
次にサポートが終了するバージョン
- MSR 2.9.z (2026-DEC-01)
- MCR 25.y.z (2026-DEC-04)
- MKE 3.8.z (2026-DEC-04)
◆ EOL予定の製品をご利用中の場合は、計画的なバージョンアップをお願いいたします。
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