CL-OJT体験記「メガさんが来たぞ!」

はじめに:HRT+Joyを土台にしたOJTの記録

クリエーションラインでは、HRT(Humility / Respect / Trust)にJoyを加えた価値観を大切にしています。謙虚に学び、相手の経験や強みを尊重し、信頼して任せ、その挑戦から生まれる成長を一緒に喜ぶ。その考え方は、新しいメンバーを迎えるOJTにもそのままつながっています。

今回のOJT記録は、単に「何を教えたか」を残すためのものではありません。メガさんは中途入社として、すでに豊富な実務経験とキャリアを持ってクリエーションラインに加わってくれました。その経験を丁寧に知り、本人の強みを活かしながら、どんな挑戦を一緒に設計したのかを振り返るための記録です。

  • Humility(謙虚):受け入れる側も「まず相手を知る」ことから始める。本人の背景、得意分野、学びたいことに耳を傾ける。
  • Respect(尊敬):これまでの経験や挑戦を尊重し、単なる新人としてではなく、すでに多くの実践知を持つ仲間として向き合う。
  • Trust(信頼):強みを活かせるテーマを任せ、少し背伸びが必要な挑戦も安心して取り組めるように支える。
  • Joy(喜び):できることが増え、チームとの関係が深まり、本人も周囲も「一緒に働くことが楽しい」と感じられる状態を目指す。

この記録が、メガさん自身の成長の振り返りになるだけでなく、次に新しい仲間を迎えるときの受け入れ方をより良くするヒントにもなればと考えています。

OJTプランは生成AIと一緒に考えた

OJTプランを考えるにあたり、最初に意識したのは「こちらが用意した標準メニューに当てはめる」のではなく、「メガさんらしさを起点にする」ことでした。そのために、自己紹介や公開されているプロフィール情報をもとに、生成AIも活用しながら、メガさんの強み・関心・今後伸ばせそうな領域を整理しました。

1. 出発点:メガさんの自己紹介

入社初日に、メガさんから次のような自己紹介をいただきました。メガさんはインドのケララ州出身で、日本での就業経験を経てクリエーションラインに中途入社。鳥取県から千葉県に引っ越してきたばかりという、まさに新しい環境への第一歩のタイミングでした。

みんなさん、おはようございます。メガ ローズ ジャヤンと申します。メガと呼んでください。

昨日入社いたしました!私はインドのケララ州で生まれ育ちました。4年前に来日し、以前は鳥取県で働いていましたが、1週間前に千葉県に引っ越してきたばかりです。

言語は英語とマラヤーラム語が話せますが、日本語は現在勉強中で、特に漢字に苦戦しています。

趣味は読書、旅行、料理です。また、アニメを見ることや色々な料理を開拓することも大好きです。

昨日、皆様からとても温かい歓迎をいただき、本当にありがとうございました。これから皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています!

あわせて、メガさんが公開されているGitHubも参照させていただきました。
https://github.com/megharosejayan?tab=repositories

2. 生成AIによるプロフィール分析

自己紹介・GitHub・公開LinkedIn投稿などの情報を生成AIに読み込ませ、「メガさんはどんなエンジニアで、どこに強みと伸びしろがあるか」をレポート形式でまとめてもらいました。これは評価のためではなく、受け入れ側が謙虚に相手を理解し、尊重すべき経験を見落とさないための準備です。出力されたレポートからは、以下のようなポイントが浮かび上がってきました。

  • 強固な基礎学力と幅広い技術スタック:Cochin University of Science and Technology(CUSAT)でコンピュータサイエンスを専攻。Flutter/Dartによるモバイル開発、HTML/CSS/JavaScriptでのWeb開発、Pythonでの自動化スクリプトなど、フロントエンドからバックエンドまでカバー。
  • AI/ML領域での実践経験:機械学習を活用した作物収量予測アプリ「Agri-Predict」など、AIを社会課題に応用するプロジェクト経験を持つ。
  • リーダーシップとコミュニティ活動:TEDxCUSATの技術責任者、Women In Engineering(WIE)IEEE CUSAT SBでの講演など、学生時代から組織運営とメンターシップを実践。
  • 国際的な適応能力と発信力:来日後、日本語での社内発表、駐日インド大使への発表、ネパールでの海外イベント出展など、異文化環境で専門性を発信してきた経験。
  • 社会実装への意識:米子市と連携した農業AIプロジェクトを市長に直接プレゼンするなど、技術を地域課題の解決につなげる意識が高い。

3. HRT+Joyの観点でOJTプランへ落とし込み

これらの分析を踏まえ、生成AIと一緒に「メガさんの強みをさらに伸ばし、本人の興味とも重なるテーマ」を中心にOJTプランを組み立てました。ここでも軸にしたのはHRT+Joyです。

  • Humility:本人から学ぶところから始める:日本語や業務プロセスを教えるだけでなく、メガさんがこれまで経験してきたAI/ML、Flutter、コミュニティ活動、海外での発表経験から、チーム側も学ぶ姿勢を持つ。
  • Respect:強みを活かすテーマを選ぶ:AI/MLとアプリケーション開発の経験を尊重し、生成AI/データ活用を含む実プロジェクトに早い段階から関われるようにする。
  • Trust:任せることで成長の機会をつくる:ドキュメント作成、社内発表、検証タスクなどを「補助」ではなく本人が主体的に進めるテーマとして設計し、周囲は相談しやすい環境を整える。
  • Joy:挑戦の先にある喜びを共有する:できることが増えた瞬間や、チームに貢献できた実感を本人と周囲で共有し、働くこと・学ぶことの楽しさにつなげる。
  • キャリアの方向性を一緒に考える:AIスペシャリスト/テックリード/グローバル・ブリッジ人材といった可能性を本人と確認しながら、次の挑戦につながるステップを設計する。

生成AIはあくまで「素材を整理し、選択肢を広げてくれる相棒」として活用しました。最終的なプランは、メガさんご本人および受け入れチームとの対話を通じて調整しています。下記のスライドでは、こうして組み立てたOJTの中で、メガさんがどんなテーマに取り組み、何を学び、どのように成長していったのかをご紹介します。

生成AIによる連載漫画#1

第1話では、メガさんの自己紹介を出発点に、受け入れチームがHRT+Joyの考え方を大切にしながら、生成AIと一緒にOJTプランを考え始めるところまでを描きました。メガさんのこれまでの経験を尊重し、これからの挑戦を信頼して任せていく。その第一歩が、ここから始まります。

次回は、生成AIによるプロフィール分析を通じて見えてきた「メガさんの強み」にさらに注目します。第2話も、どうぞご期待ください。

Author

自然言語処理案件とLLM活用案件をリード。LLM活用のその先を探求中。情報共有とナレッジ活用に注力。人の強みを引き出し活かせる仕事に存在意義を感じる今日この頃。趣味は旅行や食べ歩き。気に入った風景は360度撮影し、食事は3D撮影してから戴きます。

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