COSTA流!新規サービスコンセプト立案と仮説検証

こんにちは!

Co-Creation Startup Team(COSTA)でPOリード兼エンジニアとして活動している長田です。
最近、「Professional Product Discovery & Validation(PPDV)」という資格を取得しました🎉

せっかくなので今回は、COSTAで取り組んでいる新規サービスコンセプト立案と仮説検証の進め方
そしてその中でどのようにAIを活用しているかも合わせてご紹介したいと思います!

新しいプロダクトやサービスを立ち上げる前には、
「こんな課題があるかもしれない」「こうすれば解決できそう」といった仮説を立ててから取り組むことが多いですよね。

COSTAでも、まさにこの仮説の段階をとても大切にしています。
つまり、いきなり作り始めるのではなく、

  • 「本当にユーザーが抱えている課題は何か?」
  • 「その課題に対して、どんな解決策が本当に刺さるのか?」

をしっかり掘り下げて検証していきます。

さらに重要なのは、ビジネス視点です。
どれだけ良いアイデアでも、

  • 「そのアイデアが本当にビジネスとして成り立つのか?」
  • 「市場に十分なニーズがあるのか?」

といった観点からも検討していきます。

COSTAでは、ユーザーの課題理解ビジネスとしての成長可能性の両方を意識して仮説を立て、
それを実際に検証していくことを大切にしています。

今回の記事では、COSTAにおける新規サービスの仮説検証プロセス全体を、概要レベルでご紹介します。

COSTAでは、最初のステップとして、「CREATEフレームワーク」というクリエーションラインオリジナルの手法を使ってビジネスデザインからサービスコンセプトまでを立案します。

このフレームワークでは、チーム全員で以下の要素を順に整理していきます。

  • 事業ドメインの明確化
  • セグメント分析
  • ペルソナ作成
  • 競合比較
  • 自社の強み
  • ポジショニング
  • サービスアイディエーション

…といった内容をチームで議論しながらまとめていきます。

このプロセスが、COSTAにおける共創的なアイデア出しのベースになっています。

次のステップは、プロトタイプを作って仮説を検証するフェーズです。
仮説検証にはアンケート・インタビュー・観察などいろいろな方法がありますが、
COSTAではAIを活用してプロトタイプを素早く作り、実際にユーザーインタビューを行うのが基本スタイルです。

個人的には、アンケートよりも実際にユーザーに触ってもらいながら話を聞く方法が、
本人も気づいていない潜在的な課題”を発見しやすいと感じています。
(アンケートはどうしても設問の仕方で回答が誘導されやすいんですよね。)

プロトタイプと言っても、目的や段階に応じていくつか種類があります。

  • ペーパープロトタイプ:紙やスケッチで構成する初期アイデア。
  • ワイヤーフレーム/デザインプロトタイプ:Figmaなどで画面遷移を再現。
  • システムプロトタイプ:実際に操作できるアプリやWebシステムの試作版。

COSTAでは、システムプロトタイプを中心に作成しています。
実際に動くものを触ってもらうことで、ユーザーのリアルな反応や思考を観察でき、
潜在的な課題の発見につながるからです。

COSTAでは、bolt.new を使うことが多いです。
理由は、バイブコーディングでフロントだけでなく、Supabaseを使ったバックエンド開発もできること。
さらにNetlifyにすぐデプロイできるので、最短1日で動くプロトタイプが完成します!

ちなみに、base44Lovableなど、同様にAIで開発できるサービスも登場していて、
今後はこれらも積極的に活用していく予定です。

インタビューは、実際にプロトタイプをユーザーに使ってもらいながら進めます。
インタビュイー(インタビューを受ける人)は、顧客企業に協力をお願いして集める場合もあれば、自分たちでターゲットユーザーをリクルーティングすることもあります。

最近では、オンラインでの実施が中心で、画面共有で実際のプロトタイプを触ってもらい、その場で感想や気づきを話してもらう形式を取っています。

  • 課題と解決策の概要を説明
  • ユーザーの行動に対して質問し、「なぜそうしたのか?」という背景を深掘り
  • プロトタイプを自由に触ってもらう
  • 操作中に感じたこと・考えたことをそのまま声に出してもらう(シンク・アラウド方式)

だいたい10人程度のユーザーにインタビューを行い、
得られたフィードバックを整理して課題の優先順位をつけ、その内容をプロトタイプに反映します。

このフィードバック整理が意外と時間のかかる作業なのですが、
最近ではNotebookLMを活用して効率化しています。
インタビューの議事録やメモをNotebookLMに読み込ませると、
AIが要点を自動でまとめてくれたり、複数人の意見の共通点を抽出してくれるので、
チーム全体で振り返るのがとてもスムーズになります。

そして再びインタビューを実施する——
このサイクルを何度も繰り返しながら、解像度をどんどん高めていきます。

「これならいける!」とチームで確信が持てたタイミングで、
バックログを作成し、いよいよプロダクト開発フェーズへ!

COSTAでは、ただ思いつきで作るのではなく、
顧客企業と一緒に新規サービスコンセプトを立案し、実際のユーザーインタビューを通して仮説を検証しながら、成功の確度を高めてから開発に進む――これがCOSTAスタイルです!

ユーザーの声をもとに課題や価値仮説を何度も磨き込み、
「本当に求められているサービス」を見極めてから開発に入ることで、
プロダクトの完成度だけでなく、ビジネスとしての成功率も大きく向上します。

なんとなく、COSTAでどんなことをしているのか、イメージを掴んでもらえたでしょうか?

今回はざっくり全体像をお話ししましたが、
これからは実際に使っているAIツールや開発事例など、もう少し具体的な話も発信していきます!

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