今年の #インターンシップ を振り返って #AI駆動開発

今年のインターンプログラムがすべて終了しました。このタイミングで、簡単にですが今年のインターンシップを振り返ってみようと思います。
インターンシップの目的
インターンシップを行う目的は2つあります。
- 学生にクリエーションラインの組織・文化・技術について遍く知っていただく
- クリエーションラインの若手エンジニアに講師のアシスタントを務めてもらい、「人に教える」ことの大切さを学んでいただく
採用という観点でインターンシップはとても重要なイベントになります。貴重な体験をできるのは、学生はもちろん、クリエーションラインのメンバーもいろいろな学びを得る機会でもあります。
ということで、昨年に引き続き、今年もインターンシップを開催しました。
インターンシップの内容
上述の目的を満たすために、コンテンツの検討は長い期間をかけてじっくり考えました。私は技術担当なので、主にインターンシップのコンテンツやサンプルコードの作成、当日のプログラム構成の検討を担当しました。
組織・文化
この点については、人事の方がメインとなっていろいろ考えていただきました。フラットな組織構造や、大切にしているビジョンや文化などを、様々な形でお伝えしました。
- 自己紹介はゲーム形式で行う
- 先輩社員を交えた交流会、懇親会
- CHRO 小笠原さんからの就活に関する講義
- CEO 安田さんからの企業理念や文化のお話
技術 (夏のインターンシップ)
当初は、昨年行った "AIを活用したWebアプリ開発" のコンテンツをそのまま流用しようと考えていました。しかしながら、AI の進化が早いこともあり、新しい技術 (MCP など) を取り入れたコンテンツに作り変えました。また、昨年はソフトウェアやシステムのアーキテクチャを学ぶ方向性が強かったのですが、今回は AI 色を強く打ち出した内容にしました。取り入れた技術要素は以下の通りです。
- GitHub Copilot
- Docker と Dev Container (VSCode)
- Git, GitHub
- フロントエンド開発 (TypeScript, React)
- バックエンド開発 (C#, ASP.NET)
- Semantic Kernel
- Model Context Protocol
- レイヤードアーキテクチャ
- テストコード (Unit Test, Integration Test)
コンテンツの作成には、研修の一環として、25年度入社の方々にも協力していただきました。また、CTOの荒井さんから、今後の AI の進化についてのお話がありました。
技術 (秋冬のインターンシップ)
秋冬に開催するのは初めてでした。秋冬は 3days なので、バイブコーディング (意識的には SDD) の内容にし、短期間でも成果を得られやすい内容にしました。まずは Bolt.new でフロントエンドを開発し、その後、ローカル開発環境にダウンロードして Cursor でバックエンド開発を行います。取り入れた技術要素は以下の通りです。
- Bolt.new (フロントエンド)
- Git, GitHub
- Docker と DevContainer (Cursor: バックエンド)
インターンシップの開催
今年のインターンシップは以下の日程で開催しました。富山オフィスでも行うことが特徴的で、学生からも「富山でこんなコンテンツを提供していることに驚いている」という、お褒め?の言葉をいただくことが多いです。なお、富山は 大阪 名古屋 東京 からだいたい等距離にあり、わりと都心部へのアクセスも良好だったりします。
| 内容 | 開催日 | 開催地 | 参加人数 |
|---|---|---|---|
| AI駆動開発 WebチャットベースのAIエージェントを作ろう |
8/4(月) ~ 8/8(金) 5days | 富山オフィス | 6名 |
| 8/18(月) ~ 8/22(金) 5days | 東京オフィス | 8名 | |
| 9/8(月) ~ 9/12(金) 5days | 富山オフィス | 9名 | |
| 9/22(月) ~ 9/26(金) 5days | 東京オフィス | 9名 | |
| AI駆動開発 バイブコーディングでWebアプリを作ろう |
11/4(火) ~ 11/6(木) 3days | 東京オフィス | 3名 |
| 12/8(火) ~ 12/10(水) 3days | 東京オフィス | 5名 |
夏のインターンシップは、コンテンツ作成に協力してくれた25卒採用の方々に、一部の内容で講師をお願いしました。学生にはチームで「AI エージェントが旅程を提案してくれるサービス」を開発してもらい、AI駆動開発やモブプログラミングを体験してもらいました。

プログラムは滞りなく行われた、と言いたいところですが、コンテンツのボリュームがありすぎて完走はできず、一部内容を省略するときもありました。犠牲になったのはテストコードを書く演習の一部ですが、テストコードを書いたことがある学生は少ないと思います。これを体験して大切さも含めて学んでほしかったのですが、これは来年に向けての反省点です。
秋冬のインターンシップは、短期間なので私一人で行いました。バイブコーディングで成果がわかりやすく、また、実務で使用するアプリを作成できたということで、学生の満足感も非常に高いものになりました。ただ、基本 AI 任せとは言え、もう少し生成されたコードを吟味する時間もあったほうが良い気もし、これも来年に向けた課題として捉えています。
インターンシップを終えて
学生に対して満足度調査を行いましたが、技術の満足度は 5 段階中最低でも 4 であり、総じて皆さんに満足いただきました。選考に進んでいただいたり、当社への入社を前向きに検討してくれている学生も複数名おり、私としても とても達成感を感じております。
私自身、人に教える立場ですが、このインターンシップの活動を通して、技術的なことはもちろん 人として内面的にも一回り大きくなれたこと実感しています。次回もまた魅力的なコンテンツを提供できるよう、頑張っていきたいと思います。
来年度もよろしくお願いいたします!
