知識の「点」を「線」にする。ChatGPT・Gemini・NotebookLMをフル活用した学習法

はじめに
こんにちは! クリエーションラインの吉羽@なさです。
エンジニアとして新しい技術を学ぶとき、あるいは資格試験の勉強をするとき、こんな悩みを持つことはありませんか?
「ドキュメントを読んでノートにまとめても、ただ文字を追っているだけで頭に入ってこない」
私はまさにこのタイプでした。
決して学ぶ意欲がないわけではないのですが、技術用語や設定値をただ「事実」としてインプットするのが苦手です。前後の文脈や、「なぜそれが必要なのか」というストーリーと結びついていないと、知識が定着せずに滑り落ちていってしまう感覚がありました。
今回、Google Cloud認定資格(Associate Cloud Engineer)の学習にあたり、この「断片的な学習」をどう克服するか悩んでいて、試行錯誤の末にたどり着いたのが、生成AI(ChatGPT, Gemini, NotebookLM) を適材適所で組み合わせ、「知識にストーリーを持たせる」 学習スタイルでした。
本記事では、私が実践して効果を感じたAIを活用した「点と点をつないで線にする学習法」をご紹介します!
「孤独なインプット」を「チーム学習」に変える
従来の勉強法が「一人で黙々と教科書を読む」ものだとしたら、今回の方法は「3人のAIメンターと対話しながら進める」イメージです。 それぞれのツールには、私の苦手をカバーするために以下の役割を持たせました。

1.NotebookLM:全体像を「耳」と「目」で掴む
Google Cloud の公式ドキュメントは正確で素晴らしい情報源ですが、いきなり細かい仕様から入ると迷子になりがちです。 そこで活用したのが Google NotebookLM です。
NotebookLM に公式ドキュメント(PDFやWebページ)を読み込ませることで、その資料だけを根拠にした回答を得られます。「ハルシネーション(AIの嘘)」を気にせず、公式情報ベースの要約を作成できるのは大きな安心感です。
そして、特筆すべきは「Audio Overview(音声要約)」機能です。
読み込ませたドキュメントについて、AI同士がポッドキャスト風に対話する音声を生成してくれるこの機能ですが、プロンプトで「試験対策のための要約を作成してほしい」と指示して生成してもらうと「0からスタートアップを立ち上げるストーリー仕立て」の音声を作ってくれます。
この内容がとてもよくできており、全体像を感覚的に掴むことができました。
2.GPTs & Gems:用語に「ストーリー」を吹き込む
用語と意味を機械的に覚えるのが苦手な私にとって、最大のブレイクスルーは ChatGPT (GPTs) や Gemini (Gems) で作成した「専用メンター」の存在でした。
あらかじめ、以下のようなインストラクション(指示)を設定したボットを作成しました。
指示内容:あなたはGoogle Cloudの熟練インストラクターです。 専門用語を解説する際は、単なる機能説明ではなく、「なぜその技術が必要なのか」というビジネス背景や、具体的なトラブル事例などのストーリーを交えて説明してください。
例えば「プリエンプティブVM」について聞くと、辞書的な説明ではなく、 「あなたは動画レンダリング会社を経営しています。コストを極限まで下げたいですが、処理はいつ中断されても再開可能です。そんな時、Googleの余剰リソースを安く借りる方法があります…」 といったストーリーで返してくれます。
こうすることで、無理に覚えようとしなくても記憶に残るようになりました。
3.Gemini:インプット即アウトプットの高速回転
インプットした知識はすぐにアウトプットしたい。そんな悩みを解決するために、Gemini (Gems) で問題作成に特化するインストラクション(指示)を設定したボットを作り、毎日問題を解きました。

簡単なクイズアプリ形式で生成され、毎日の復習や苦手問題をまとめたファイルをインプットさせて更に復習することもでき、まさに自分専用の問題集が生成できます。
これを解くことで、知識の抜け漏れを即座に確認でき、間違えたらすぐに上記で紹介したGPTsの家庭教師に問いかけて、納得するまで対話もできます。
この「インプット → アウトプット → 補強」のサイクルを高速で回せるのが、AI学習の最大のメリットでした。
4.まとめ
実際にこの方法で学習を進めてみて、単に「効率が上がった」だけでなく、「勉強が苦痛ではなくなった」ことが最大の収穫でした。
- 文字の羅列ではなく、背景(ストーリー)として理解できる。
- 疑問があれば、いつでもAIメンターが文脈に合わせて答えてくれる。
- 毎日のクイズで、知識が定着している実感が得られる。
私と同じように「テキストをただ読み書きするだけの勉強」に苦痛を感じているなら、ぜひAIをパートナーに迎えてみてください。
きっと、点在していた知識が線となって繋がり、学ぶことがもっと楽しくなるはずですよ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
