運用フェーズで「価値」をどう創出するか? クラウドインフラのIMに学ぶ、対話と一点突破の生存戦略

はじめに
こんにちは! クリエーションラインの吉羽@なさです。
アプリケーション開発からクラウドインフラチームへ異動して数ヶ月。
前回のブログで、未経験からインフラ領域へ飛び込んだミツマタさんや、現在は開発チームで活躍するヤマモトさんとの対話を通じて、「インフラエンジニアとしての学習の型(深さと広さ)」や「インデックス(索引)を作ることの重要性」を学んできました。
今回はその続編として、現在のクラウドインフラチームでIM(インサイドマネージャー)としてチームのケアを担い、顧客とのフロントに立つ a-ikeda(イケダ)さんに個別インタビューを実施しました。
システムの「構築」だけでなく、長く続く「運用」フェーズにおいて、チームを支え、顧客との共創を持続させる役割をするイケダさんは、どのようにチームの価値を最大化し、顧客と向き合っているのか。対話を通じて得た学びをお話しします。
同じように運用フェーズの課題に向き合っている方の参考になれば幸いです。
1.「相関図が見えない」苦労とそれを越える対話力
イケダさんは、着任当初、Google Cloudなどの技術的な学習コストの高さに加え、最も苦労したのは「運用チームやSREチームなど、顧客周辺の相関図(全体像)が見えていなかったこと」だったそうです。
この「見えない地図」の中で、イケダさんが最も意識して行ったアクションが、「積極的に顧客と会話をし、自分という人間を早く知ってもらうこと」でした。
技術的な知識が完璧になるのを待つのではなく、まずは対話を通じて信頼関係の土台を築く。
幸いにも過去のメンバーが築いた関係性のベースがあったとはいえ、自らフロントに立ってコミュニケーションを取りに行く姿勢こそが、顧客と共創していくための第一歩だったことが分かります。
2.運用フェーズの宿命と伴走者が示す「価値の提供」
今回の対話で私に最も響いたのは、クラウドインフラなどの「運用フェーズ」に携わる上での心構えです。
「運用フェーズは、どうしても金額(予算)を減らされがちになる。その中でいかに顧客に『価値』を提供することにフォーカスし、自身とチームの価値を見出せるかが重要」
システムが「動いて当たり前」の運用フェーズでは、ただ維持するだけではチームの存在意義が薄れてしまいます。
イケダさんの仕事の原動力は、定例ミーティングで「顧客と話し合って合意形成ができたり、感謝されたりすること」だと言います。
象徴的なエピソードとして、元々「Kubernetes定例」という名前だった会議を、実態に合わせてイケダさん自身が「SRE定例」へと名称変更した話がありました。
そこには「SREの視点でお客様のシステムの信頼性を高める場にしたい」という強い思いがあったそうです。形骸化した定例をこなすのではなく、顧客と今一番話すべきことに向き合い、システムの価値を高めるための合意形成の場にする。
その姿勢から、チームと顧客の共創を持続させるための強い意思表示なのだと学びました。
3.「広く浅く」のインフラ領域における "一点突破 (Deep Dive)"
「インフラ領域は『広く浅く』知識のインデックスを作ることが重要である」というのは、以前のヤマモトさんからの教えでした。
イケダさんも共感していましたが、更に重要なアドバイスを教えていただきました。
「広く浅い知識の中でも、日々のタスクで『引っかかり』を感じる部分は徹底的に調べ上げる(Deep Diveする)こと」
すべてを深く知ることは難しくても、疑問に思った一点を徹底的に掘り下げる。
それが自身の確固たる知見となり、ひいては他者に教える機会(チームへの還元やケア)に繋がるという考え方です。
これは、日々さまざまな「調査系タスク」に直面し、どこまで深掘りすべきか迷うことの多い私にとって、非常に実践的で勇気の出るアドバイスでした。
まとめ
ミツマタさんから学んだ「わからないことを楽しむ姿勢」、ヤマモトさんから学んだ「知識のインデックス作り」。そして今回、イケダさんから学んだ「顧客との共創と一点突破(Deep Dive)」。
先行するメンバーとの対話を通じて、自分がこれから進むべき道が少しずつ見えてきました。
インフラ領域への挑戦はまだまだ始まったばかりですが、学んだ視点を大切にしつつ、チームの価値を高められるエンジニアを目指して日々前進していきたいと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
