【イベントレポート】第3回│Joyでつながるエンジニア採用Cafe ~2025年総まとめ編~ 

はじめに

クリエーションライン株式会社で中途採用を担当している鬼丸です。今回は12月10日(水)にLAPRAS株式会社と共催した「JOYでつながるエンジニア採用Cafe 2025年総まとめ編│エンジニア×人事で語る『本当に刺さった採用体験』」についてのレポートをお届けします。

Joyでつながるエンジニア採用Cafeとは

「Joyでつながるエンジニア採用Cafe」とは、エンジニア採用に関わる方々が集まり、情報不足や悩みを共有しながら、参加者同士の交流を深めることを目的としたコミュニティイベントです☕🌿

第1回目となる5月開催のイベントでは「採用のこだわり」についてシェアし合い、情報発信/候補者との向き合い方/社内連携/評価・見極め/選考体験/内定からオンボーディングなど、各選考フェーズごとに沢山のアイデアを学ぶことができました📝

第2回目となる9月開催のイベントでは、情報発信をテーマに、採用における 「これ効いたかも!」という情報発信の事例や、成功体験をLT(5分程度の短いプレゼン)形式でシェアし合いました📢

第2回、開催の様子はこちら👇
https://www.creationline.com/tech-blog/hr/80950

第3回 2025年総まとめ編│エンジニア×人事で語る、「本当に刺さった採用体験

今回は「2025年総まとめ編」として、株式会社ウェルスナビの北原さん、株式会社SHIFTの奥田さん、そしてクリエーションライン株式会社の戸田さんというエンジニアの皆様を登壇者としてお迎えし、エンジニア視点での採用体験についてフラットに語り合いました。

【タイムテーブル】
18:30〜  オープニング
18:35〜  2025年エンジニア採用動向について
18:45〜  パネルディスカッション
19:30~  交流会
20:20〜  お知らせ&アンケート
20:25~  クロージング&写真撮影

■イベント詳細はこちら
https://peatix.com/event/4659901/view

2025年エンジニア採用動向について

パネルディスカッションに先立ち、LAPRAS株式会社 取締役CTOの興梠さんから、2025年のエンジニア採用市場の動向について解説がありました。

2024年以前は「赤字を掘ってでも事業を拡大すべき」とエンジニア獲得にリソースを注ぐ企業が多かったのに対し、2025年は利益を重視し、エンジニア採用のROI(投資対効果)が慎重に見られるようになりました。

また、AI(人工知能)の本格的な業務利用が進んだことで、エンジニアに求められる要件も大きく変化しています。AIの影響でプログラミング言語やフレームワークの違いが吸収されやすくなったため、技術要件は緩和傾向にあるそうです。

その一方で、ビジネスに近い言葉で仕事をこなし、AIを活用して生産性を高められる「高いソフトスキル」を持った人材に需要が集中しています。これにより、「技術力がある × チームや事業への貢献意欲が高い」エンジニアは依然として引く手あまたであり、特定層へのニーズ集中によって競争はかえって激化しているという興味深いお話でした。

採用難と就職難が同時に起きているという現状には、私も採用担当として非常に納得感がありました。

パネルディスカッション

続いては株式会社ウェルスナビの北原さん、株式会社SHIFTの奥田さん、クリエーションライン株式会社の戸田さんを交えたパネルディスカッションです。引き続きLAPRAS株式会社の興梠さんが進行を務めます。

テーマ①「刺さる採用はこう作る!人事×エンジニアで語る現場の工夫」

最初のテーマは「刺さる採用はこう作る!人事×エンジニアで語る現場の工夫」です。

戸田さんからは、人事とエンジニア双方の専門性を活かす仕組みとして「技術的な視点が求められる方のスカウト送信はエンジニアが担い、それ以外のオペレーションは人事が担う」という体制をご紹介しました。エンジニアが自ら「この人と一緒に働きたい」と思える候補者に主体的にアプローチすることで、相互理解と納得感のある採用につながっている点が特徴です。

一方で北原さんからは、エンジニアが採用に主体的に関わるからこそ見えてくる組織的なテーマについてもお話しいただきました。エンジニアリングマネージャー同士で評価の視点をどう揃えていくかという点や、面接マニュアルやトークスクリプトを現場の実態に合わせてアップデートし続ける必要性といったリアルなテーマです。

こうしたお話には、人事として「あるある…」と頷いてしまう場面も多く、多くの組織に共通する重要なポイントだと実感しました。採用はやはり人事だけの仕事ではなく、現場との対話の積み重ねなんだと改めて感じるエピソードでした。

また戸田さんからは別の観点で、エンジニアが無理なく採用活動に関われるよう、デイリースクラムで予定を共有し、業務が特定のメンバーに偏らないようチーム単位でサポートしているという工夫も紹介されました。

北原さんの会社では、メンバー層が日々の開発に集中できる体制を整えるため、マネージャー層が採用を重要なミッションの一つとして主体的に担っているとのことでした。マネージャー陣を中心に、CTOやCEOも含めて組織全体で採用に関わりながらサイクルを回しているそうです。

このように、採用を一部の担当者だけに任せるのではなく、組織としてどのように関わっていくかという点について、両社それぞれの考え方や実践が紹介されるセッションとなりました。

最後に、今年転職された奥田さんからは、「入社前に現場エンジニアと会っておくべきか」という質問について、実体験をもとにした回答がありました。

場合によっては、「マネージャー層との面談のみでメンバー層とは会わないまま入社する」というケースもある一方で、SHIFTは、社内外のエンジニアに向けたイベントを積極的に開催している点が印象的だったとのことです。

これらのイベントでは、関連部署のエンジニアが来場したエンジニアと直接対話する機会を設けるよう工夫しているそうで、そうした場を通じて「この人たちと一緒に働いたら面白そう」「この会社が気になる」と感じてもらえるような接点づくりを大切にし、入社後のミスマッチを防ぐ取り組みにつなげているとのことでした。

また、イベントのようなカジュアルな場では「うちの会社は面白いですよ。よければ一度カジュアル面談しませんか」といった形で気軽に声をかけることも多く、正式な採用プロセスに入る前からエンジニア同士のコミュニケーションが生まれているそうです。

こうした取り組みは、候補者が会社や現場の雰囲気を知るきっかけにもなっており、採用活動における重要な接点の一つとして、とても素敵な事例だなと感じました。

テーマ②心に残る採用・忘れられない採用-エンジニアが振り返る候補者体験-

次のテーマは「心に残る採用・忘れられない採用-エンジニアが振り返る候補者体験-」です。

奥田さんは、SHIFTへの転職活動を振り返り、最初に興味をもったきっかけは、イベントで登壇者の熱量あふれる技術トークを聞き「この会社は面白そうだ」と思ったことだったそうです。

また、選考が進む中で、丁寧なメッセージをもらえたことや、「どのような内容の選考を実施するのか」「事前に準備しておくとよいポイント」などを具体的に案内してもらえたことが印象的で、面接官から「こういう姿勢で臨むとよい」といったアドバイスをもらえたことなどが、安心材料になったとのことでした。こうした経験を通して、SHIFTでは候補者体験の質を高めながら、一貫したコミュニケーションを大切にしていることがうかがえました。

奥田さんは、「自分が受けた恩を、次は周りに返していきたい」という“恩送り”の気持ちを大切にしていると語ります。候補者体験が、そのまま会社の印象や関係性につながっていくことを感じさせる素敵なエピソードですね。

また戸田さんからは、クリエーションラインの選考で技術書『Team Geek』をプレゼントされたことについて紹介されました。その本の中で伝えられた「HRT(謙虚・尊敬・信頼)+Joy(楽しさ)」という価値観が強く印象に残っているそうです。言葉だけでなく、体験としてカルチャーを伝えることの大切さを感じる、採用担当者としては嬉しいお話でした。

最後に、北原さんは「たとえ選考の結果がご縁につながらなかったとしても、会社のファンでいてもらえたら嬉しい」と話されていました。そのために、自社の魅力だけでなく、週3日出社といった働き方のリアルや、AI活用を進める中での試行錯誤などについても率直に伝え、そのような課題を「一緒に解決したい」と思ってくれる人を探しているそうです。場合によっては、カジュアル面談の中で、その方に合いそうな他社を紹介することもあるとのことでした。

もし今回の選考がご縁につながらなかったとしても、「あの会社は本気で自分のキャリアを考えてくれた」と感じてもらえれば、その後も良い関係が続く可能性があります。そうした長い目での関係構築や誠実な姿勢を大切にされている点は、とても印象的でした。

この点について、実際に転職活動を経験された奥田さんも、「選考の初期段階からネガティブな情報も含めて率直に共有してもらえることは、ミスマッチを防ぐうえでありがたい」と話されていました。エンジニアとしては「現状の課題」にも強い関心があり、どのような課題を抱え、それに対してどのように取り組んでいるのかを知ることで、「自分がどのように貢献できるか」を具体的に考えられるからだそうです。

この言葉は私自身にも深く刺さり、今後の採用活動にも活かしたい部分だなと感じました。このセッションを通して、良い面だけでなく向き合っている課題も含めて共有する姿勢が、候補者との誠実な関係づくりにつながるのだと改めて感じました。

テーマ③2025年採用の勝ち筋!エンジニアが選ぶ来年も続けるべき施策

最後のテーマは「2025年採用の勝ち筋!エンジニアが選ぶ来年も続けるべき施策」です。

戸田さんからは、エンジニアが面接官を担当することの手応えについてのお話がありました。面談後に「入社したい気持ちがより強くなった」と話してくれる候補者も多く、現場のエンジニアと直接対話できることが、入社前後の納得感につながっていると感じているそうです。

一方で、この体制を継続していくためには、エンジニア側の負荷をどう抑えていくかも重要なテーマとなっているそうです。負荷を抑えながら質を維持するための工夫について、今後も検討を続けていきたいとのことでした。人事としても、現場と連携しながら支えていくことの大切さを改めて感じました。

また北原さんからは、今後の採用の勝ち筋について「採用リソースが限られる中での現実的な工夫」についてお話がありました。今後は、外部パートナーやAIをどう活用していくかが、ますます重要になっていくという視点です。ただし、RPO(採用代行)を活用する場合でも、すべてを任せきりにするのではなく、自社の課題やフェーズに合わせて一部を委ねるなど、目的に応じた使い方が大切だという具体的なアドバイスが印象的でした。

さらに奥田さんからは、SHIFTで取り組まれている技術発信についても紹介がありました。「SHIFT Agile FES」や「SHIFT EVOLVE」などの技術イベントや各種セミナーを定期的に開催し、エンジニア同士が交流できる場を積極的に作っているそうです。こうした技術イベントをきっかけに会社に興味を持ってもらう取り組みは、北原さんや戸田さんの会社でも共通しているとのことで、今後も継続していきたいと話されていました。

「出会える」「続く」交流会

パネルディスカッション終了後は、参加者の皆様との交流会を実施しました。机の上には「来年も続けたい採用施策」「エンジニアと人事の連携で大事にしていること」「候補者体験で意識しているポイント」「もらって嬉しいスカウト」などのトークテーマカードをご用意し、自由に情報交換を行っていただきました。

お好きなドリンクを片手に、各テーブルで「自社ではこうしている」「そのやり方はどうやって社内を巻き込んだのか?」といった熱い議論が交わされていました。イベント終了後もつながりが続くような、あたたかいコミュニティの輪が広がっているのを感じます。

今回のイベントの参加者の声

まとめ

今回のイベントを通して、2025年のエンジニア採用はエンジニアと人事がしっかりと連携し、企業のストーリーやリアルな課題を誠実に伝える工夫や仕組みが大事になっていると強く感じました。

参加された皆様が、明日からの採用活動に活かせるヒントを一つでも持ち帰っていただけていれば幸いです。

今後も定期的にイベントを開催する予定なので、皆様のご参加をお待ちしております。

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