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【和訳】Docker エンタープライズ・エディション #docker

この記事は1年以上前に投稿されました。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

本稿はANNOUNCING DOCKER ENTERPRISE EDITION(2017/3/2) の和訳記事です。

本日(2017/3/2)、我々はDocker Enterprise Edition (以下、Docker EE)のアナウンスができることを大変嬉しく思います。EEは、ビジネスクリティカルなデプロイに最適化されたDocker プラットフォームの新しいバージョンです。
Docker EE は Docker 社がサポートし、認証されたOSとクラウドプロバイダー上で利用でき、認証されたコンテナおよびプラグインを実行できます。
Docker EE には3タイプあります。
Basic タイプは、Docker プラットフォーム、サポートそして認証を提供します。
Standard タイプおよびAdvanced タイプは、上記に加えて先進的なコンテナ管理機能である Docker Datacenter と、Docker セキュリティ・スキャニングを提供します。

今回のリリースに伴い、無料のDocker 製品については Docker コミュニティ・エディション(以下、Docker CE)と改称します。
同時に、Docker EE と CE の両方に新しいライフサイクルとタイムベースのバージョニングを導入します。
本日の Docker CE および EE 17.03 リリースは、この新規ライフサイクルを適用する初のケースとなります。

Docker CE および EE は四半期ごとのリリースとなり、CE は月毎の「Edge」オプションもあります。
各 Docker EE リリースは1年間のサポートとメンテナンス付きであり、その期間中はクリティカルなバグ修正とセキュリティ修正を受けることができます。
また、四半期ごとの CE リリースを(訳注: 3か月間ではなく)4か月間保守することにより、Docker CE のメンテナンス性も向上しました。
これにより、Docker CE ユーザはあるバージョンから次のバージョンへアップデートするための 1か月の猶予を得られるようになりました。

Docker CE と EE はどちらも一般的な OS やクラウドインフラ上で広く利用できます。
したがって、開発者、devops チーム、エンタープライズはロックインを心配することなく、Docker および Docker アプリを各自のお好みのインフラで実行する自由を得ることになります。

無料の Docker CE ダウンロード、および Docker EE 購入は Docker Store をご覧ください。
CE・EEの比較については、ブログ記事the Docker Certified Programを参照ください。
また、Docker CEおよびEEの詳細と、新たなバージョニングとライフサイクル改善についてはこちらをご覧ください。

Docker エンタープライズ・エディション

Docker エンタープライズ・エディション(Docker EE)は、CentOS、Red Hat Enterprise Linux (RHEL)、Ubuntu, SUSE Linux Enterprise Server (SLES)、Oracle Linux、Windows Server 2016 といった OS、さらに AWS、Azure といったクラウドプロバイダに対応する、統合および認証されたコンテナプラットフォームです。
各インフラ上でDocker EEの動作を保証することに加え、我々のエコシステムパートナーの技術を含む「Docker 認証プログラム」を導入しています。Docker上で実行するISVコンテナや、Docker プラットフォームを拡張するネットワーキング、ストレージ、ネットワークプラグイン等を対象としています。

お客様が認証されたコンテナおよびプラグインを本番環境で安心して使うことができるように、Docker 社とDocker パートナーが協力してサポートを提供します。

CE・EEの比較の詳細については、ブログ記事をご参照ください。
認証されたコンテンツを閲覧・インストールするにはDocker Storeをご参照ください。
Docker プラットフォームのソフトウェア認証のパートナーに関心のある方はこちらからサインアップしてください。

Docker EE には3タイプあります。Basic、Standard、Advancedです。

Basic:

Docker 社のサポートつきで、Docker Storeから認証されたコンテナおよびプラグインを導入できる、認証されたインフラ向けの Docker プラットフォームです。

Standard:

先進的なコンテナとイメージの管理、LDAP/AD ユーザ統合、ロールベースのアクセス制御(Docker Datacenter)を提供します。

Advanced:

Docker セキュリティスキャニングおよび継続的な脆弱性監視が追加されます。

Docker EEの無料トライアルおよび購入はDocker Sales(訳注: 日本国内パートナー: クリエーションライン) もしくはDocker Store からオンラインで行えます。
Docker EE は Alibaba、Canonical、HPE、IBM、Microsoftおよび各リージョンパートナーからサポートされています。

Docker コミュニティ・エディションおよびライフサイクルの改善

無料の Docker 製品については Docker コミュニティ・エディション(Docker CE)と改称します。

Docker CE は、 MacWindows 10AWSAzureCentOS、Debian、 Fedora、そしてUbuntuで実行できます。また、Docker CE はDocker Storeから入手可能です。Docker CE はDocker プラットフォーム全てが含まれており、開発者やコンテナアプリを構築したいと考えているDIY な ops チームに最適です。

Docker EE および CEのリリースにより、Docker のライフサイクル、メンテナンス性、アップグレード性が大幅に改善されます。
本日リリースとなるバージョン 17.03から、Docker はタイムベースのリリースに移行し、「YY.MM」というバージョン形式になります。これはCanonical社によるUbuntuと同様の形です。

Docker CE はDocker Cloud から無料もしくは有料のアドオンを追加できます。Docker Cloud とは、クラウドベースのマネージドサービスであり、自動ビルド、継続的インテグレーション、パブリックおよびプライベートDocker イメージレポ、セキュリティスキャニングを含みます。

Docker CE には2タイプあります。
・Edge は、毎月最新の魅力的な機能を享受したいユーザー向けです。
・Stable はメンテナンスがしやすいリリース間隔を望むユーザー向けの、四半期ごとのリリースです。

Edge リリースは、それらが最新である月の間だけセキュリティおよびバグ修正を受けられます。期ごとの安定的なリリースはリリースから4か月間、クリティカルなバグとセキュリティ問題に対する修正を受けることができます。これによってユーザーは四半期ごとのリリースに対して1か月のアップグレード猶予を得られ、バグ修正を受けながら旧バージョンで維持することが可能です。従来は新バージョンのリリースと同時に旧バージョンのメンテナンスを終了していたので、ライフサイクルの改善といえます。

Docker EE は四半期ごとにリリースされ、各リリースは1年間のサポートとメンテナンス付きです。セキュリティパッチとバグ修正は、サポートするすべてのバージョンにバックポートされます。認証およびサポートに加えて、このサポート延長によってDocker EE 利用者は、Docker 上でビジネスクリティカルなアプリを安心して実行することができます。

Docker API バージョンは今後もDocker プラットフォームのバージョンから独立した存在であり、Docker 1.13.1 とDocker 17.03のAPI バージョンは同一です。リリースペースが速くなっても、Docker はAPI 後方互換性を慎重にメンテナンスし、API や機能の非推奨化を注意深くかつ保守的に行います。Docker 1.13 では、異なるAPI バージョンを使用しているクライアントとサーバー間で、動的な機能のネゴシエーションを含む、相互互換性が改善されました。

今回の定期的リリースの決定は、Docker リリースのライフサイクルをユーザー向けに明確化して改善するのに加えて、Docker プロジェクトにとっても有益です。Docker に新機能を追加したいメンテナーやパートナーにとって、マージ後1か月以内に、新機能がEdge ユーザーのもとに届けられることが確約されるのです。

さあ始めましょう

Docker CE および EE はDocker Platform の進化であり、開発者、ops、エンタープライズITチームのニーズにお応えするものです。OS、クラウドインフラが何であれ、Docker CE および EE を使えば、あなた固有のワークロードに求められるサポートと信頼性つきで、Docker をインストール、アップグレード、そして、メンテナンスができます。

追加の資料はこちらからご参照ください。

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資料参照

FAQ

この変更によってDockerの互換性が失われることはありますか?

いいえ。
Docker社はAPIの後方互換性について非常に注意を払っています。3つの安定バージョンリリース後に、非推奨の機能だけを削除します。Docker 17.03はDocker 1.13.1と同じAPIバージョンを使用しています。

アップグレードのためには何をすれば良いでしょうか?

Docker CE for MacとWindowsのユーザーは、自動的に更新の案内を受け取ります。Docker for AWSとAzureのユーザーは、アップグレード手順についてリリースノートを参照してください。
旧来のdocker-engineパッケージを利用している方はお使いのディストリビューションのパッケージマネージャを利用するか、もしくは新しいdocker-ceパッケージへアップグレードすることで更新可能です。

Dockerの新バージョンはなぜ新しいバージョニング方法を採用したのでしょうか?

Dockerリリースの予測性と歩調をそろえるため、月毎および四半期毎のリリースパターンを採用しました。これによりプロジェクト全体にメリットがあります: ある機能が統合された後、実際にリリースされるまでどのくらい待てば良いのか心配する必要がなく、Dockerに貢献した人は1か月以内にその貢献がリリース版に含まれていることを確認できるようになりました。

タイムベースのバージョン番号は、変更を強調できることと、タイムベースのリリースと歩調を合わせることには良い方法です。

私はDocker DDCあるいはCSエンジンのユーザーです。引き続きサポートを得るためにはDocker EEへアップグレードする必要はありますでしょうか?

いいえ。
Docker社は、Docker EEあるいはCS Dockerのどちらでも、有効なサブスクリプションを持つお客様のサポートを継続していきます。お客様は現在デプロイしているバージョンのままにしておくか、あるいはDocker EE 17.03という最新のバージョンにアップグレードするか選択することができます。

これ以上の詳細については、https://success.docker.com/Policies/Scope_of_SupportにあるScope of Coverage and Maintenance Lifecycleを参照してください。

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