fbpx

[和訳] Kubernetesを統合したDockerエンタープライズ・エディション(Docker EE)β版公開 #docker #kubernetes #k8s

この記事は1年以上前に投稿されました。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

本稿は Beta for Docker Enterprise Edition with Kubernetes Integration Now Available (2018/1/18) の和訳です。

本日、コンテナ管理プラットフォームDocker EEのベータ版をリリースしたことをお知らせいたします。昨年のDockerConヨーロッパにて 予告 した新しいDocker EEはKubernetesを統合し、オーケストレーション機能としてDocker SwramのほかにKubenetesが選択可能なソリューションとなりました。これはユーザがDockerに求めている、“開発からITまでの一貫したワークフロー”を維持しながら、Swarmあるいは Kubernetesに完全に適合している アプリケーションのどちらもデプロイできるソリューションとなっています。最近リリースされた KubernetesをサポートしたMac版DockerのEdgeリリース での運用するなら特に効果的でしょう。今回のリリースではKubernetesに加え、SwarmとDocker Trusted Registry (DTR)に対する機能強化も含んでおり、これらをβ期間中にお試しいただけます。

このβ版は皆さまの注目度が非常に高いため、数週間にわたって順次ライセンスキーを公開していきます。 https://www.docker.com/kubernetes に登録済みの個人ユーザの方々には、今回のβ版へのアクセス方法と、フィードバックの投稿方法についての詳細をお送りしていきます。また、パートナーの皆さまには、β期間のうちにDockerとKubernetesソリューションのテストと検証を進めることを推奨します。このβ期間中は随時、登録が可能です。

新機能

DockerConヨーロッパにて、Docker EEに統合したKubernetesの管理方法についてデモを行いました。これらの管理機能については、こちらの動画をご覧ください。

今回のβ版ではSwarmの強化なども含む、これまで未発表だったDocker EEの新たな機能についてもお試しいただけます。詳細は今後、こちらのブログで順次ご紹介していきます。今回追加した新機能は次の通りです:

Docker EEによるアクセス制御をKubernetesにも反映

皆さまが既にお持ちのLDAP/Active Directoryを、Docker EEを通してKubernetesに適用することで、柔軟性があり精度の高いアクセス権限を異なるチームやユーザに割り当てることができます。SwarmとKubenetesの両方をサポートしているので、異なるプロジェクトやオーケストレータで作業をしている各チームを同じクラスタ内で隔離することができます。これにより作業効率を最適化し、開発から運用までのプロセスを合理化できます。

Docker Trusted Registry (DTR)をKubernetesにも統合

Docker EEを使えば、Kubernetesを用いて構築を行っているチームも、オンプレミス環境内あるいはクラウド上でデプロイできるプライベートレジストリによる、大規模なイメージ管理を行えるようになり、これによって安全性の確保や自動化を推進することができます。イメージ署名、イメージのセキュリティスキャン、イメージプロモーションといったDTRの機能をSwarmとKubernetesの両方のオーケストレータに同じように適用できます。

レジストリイメージのミラーリング

ユーザは、1つのDTRから別のDTRへ、もしくはDocker Hubへ、イメージをプッシュし取得することができます。これにより、自動化されたポリシーを通じて異なるクラスタ間でイメージを移動できます。よくある使用例では、リポジトリをDocker Hubのようなセカンダリロケーションにバックアップしながら、イメージをdev/testクラスタから本番クラスタにプッシュするといった作業です。

Swarmレイヤー7のルーティングの改良

Interlockプロジェクトに基づいた新しいサービスは、Swarmkitに基いたアプリケーションを使用する際に、次のネットワーキング能力を高めます:

  • 拡張性とパフォーマンスの改善
  • SSLターミネーション
  • パスベースのルーティング
  • 内蔵のnginxプロキシに、サードパーティのプロキシに対応するための追加機能

β版を体験しよう

ご自身のサーバとクラウド環境にβ版をインストールする方法のほかに、ウェブブラウザを通して今回リリースしたβ版Docker EEをお試しいただけます。実際のDocker環境と同じバックエンドが存在しているので、ソフトウェアをインストールする必要がありません。気軽にDocker EEの新しい性能を探り、テストすることが可能です。

Kubernetesを検討している方や、すでに使っているKubernetes環境の安全な管理方法を模索している方はぜひ β版に登録 してください。Docker EEによって、アプリケーションの開発からデプロイまでの道のりが、いかにシンプルで合理的になったかをお確かめください。

新規CTA