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LPIC-3 Securityに合格したので体験を語ってみます #LPIC #GitLab

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はじめに

はじめまして、GitLabサポートを担当している宗形です。
このたび、Linuxの国際認定資格であるLPIC-3 Securityの試験に合格して認定を受けることができました。
長く大変な道のりでしたが頑張って良かったと思っています。LPICがきっかけでクリエーションラインに入社することができましたし、入社してからの業務でも勉強したことが大いに役立っています。

LPICは実務経験がなくとも取得できる資格なので、未経験でも勉強を進めながらチャレンジできます。LPICに興味がある方や、IT系の資格を取ろうと思っている方向けに、私の体験談をお伝えしたいと思います。

LPICとは?

LPICは、Linux Professional Institute(LPI)によるLinuxの国際的な認定資格です。レベル1からレベル3まであり、レベル1から順番に試験を受けなければなりません。
LPIC-1(レベル1)は101102LPIC-2(レベル 2)は201202の2つの試験に合格する必要があります。LPIC-3(Level 3)は専門分野によって4つに分かれており、1つの試験に合格するとその分野のスペシャリストとして認定されます。
問題は60問で90分、ほとんどが選択式で数問〜7,8問の簡単な記述式もあります。
なお、5年間の期限があり、更新するには同じレベルで再度試験を受けるか、より上位レベルの認定を受ける必要があります。

なぜLPICにチャレンジしたか

私は以前UNIXサーバ構築の仕事をしており、趣味で地域のLinuxユーザ会に参加するほどLinuxに親しんでいました。その後紆余曲折あって、ここ10年ほどはITとまったく縁のない小売業や事務のパートをしていました。
IT関係の仕事に再び就きたいと思ったとき、何か履歴書に書ける資格を取得しようと思いました。昔ハマっていたLinuxだったら楽しく勉強できるのではないかと思い、資格を探したところLPICの存在を知ったのがきっかけです。せっかくなら最上位のLPIC-3まで目指そうと思いました。
2022年3月に勉強を開始し、2022年6月にLPIC-1、2022年11月にLPIC-2の認定を受けました。幸いなことに201に合格した後、ご縁があってクリエーションラインに入社できました。
そして今年、2023年4月に303の試験に合格しました。

なぜLPIC-3の中でもSecurityを選んだか

LPICの最上位資格であるLPIC-3は4分野に分かれています。

この中で興味があり仕事に役立ちそうなのは、303と305。少し悩みましたが、日々のサポート業務でセキュリティ知識の必要性を感じており、また苦手意識もあったのでしっかり勉強をしたいと、303に決めました。

勉強方法

LPIC-2までの試験勉強は、

  • 参考書を読む
  • Linuxでコマンドを使ってみる、サーバを動かしてみる
  • IT試験学習サイトping-t
  • 手書きの暗記ノート
  • ググる

の繰り返しでした。
参考書はLPI-Japan認定教材を選び、IT試験学習サイトping-tに登録し、有料コンテンツを購入してひたすら問題を解きました。そしてVirtualBoxでUbuntuとCentOSと両方のLinuxの環境を作り、実際に操作しました。
試験では、コマンドオプションやサブコマンド、設定項目を問うものが多く出題されます。それらを徹底的に暗記しなければなりません。manやドキュメントを読んだりQiitaの解説記事を読んだりすると一層理解が深まり、記憶にも定着しました。
何度も間違えるものは手書き暗記ノートに書いて、隙間時間に読みました。

LPI303-300の勉強が大変だった!

さて、LPIC-3の勉強も同じようにするつもりでいたら、困ったことになりました。実施されている試験LPI303-300(303のバージョン3)に対応した参考書も、試験対策サイトも、ないのです(2023年5月11日現在)。
LPIC-3の試験内容は2021年に見直され、バージョン3となっています。LPICではすべてのレベルで時々見直しが行われ、新しい内容にキャッチアップしたものに変わります。303の試験も出題範囲が大幅に変わりました。なのに、まだ教材はバージョン2のまま。
バージョン3の試験範囲は公開されていますが、それだけでどうやって勉強したらいいのか、途方に暮れました。
ネット上の数少ない合格体験記を読むと、バージョン2から変更がない範囲は以前からの教材を使用し、バージョン3の新範囲は自力で検索したりLinux上で実行・設定したりして勉強したとあります。
そこで私も、同じようにしました。

バージョン2の303の参考書は現在、電子書籍版しか入手できません。書き込みしたい私は中古の書籍版を入手。ping-tも出題範囲だけやり込みました。
LPIC-3ではじめてやったこととしては、理解の難しい部分の図解解説ノート(手書き)作成。そして、GitLab Pagesでの自習ノートづくりです。
新範囲の勉強のために、GitLab Pages+MkDocsで非公開のサイトを作成しました。参考となるブログ記事、公式ドキュメント、設定事例などを探してきてリンクし、また自分でコマンドを実行したり設定して動かしてみた結果を貼ったりしました。簡単な問題集も作りました。
後で気づきましたが、非公開のノートなら別にGitLab PagesでなくWikiで良かった気もします。

GitLab Pagesで作ったLPIC303-300勉強ノート

GitLab Pagesで作った勉強ノート

 

GitLab Pagesで作ったLPIC303-300勉強ノートの問題集部分

問題集。クリックすると回答を表示

無事、合格

そうこうして迎えた試験日、直前まで不安で、受かる気がしませんでした。でも、合格することができました。
これまでの試験と比較して303が一番難しかったかというと、私の感覚ではそれほどではなかったです。私は202が一番難しかったし、点数も取れませんでした。202を乗り越えられた人なら、303も受かると思います。
ただし、もしLPIC-3を受けてみたいと思う人がいるなら、もう少し待って、バージョン3に対応した参考書が出版されIT試験学習サイトも対応してから受けるのをお勧めします。

仕事しながらの勉強について

LPIC-2までは約1ヶ月に一回試験を受けていましたが、LPIC-3は3ヶ月かけました。無理せず少し余裕を持ってじっくり勉強したかったのです。
勉強時間は、平日は一日に0〜2時間、週末は0〜6時間くらいでした。私は朝型人間で、夜は23時ぐらいに眠くなってしまいます。なので仕事前の朝や昼休み、仕事の後の夜と分散して勉強しました。
クリエーションラインでは資格取得支援制度があり、LPICに合格すると試験費用補助とお祝い金が支給されます。IT系資格試験は費用が高額なものも多く、LPICも気軽に何度も受験できる値段ではありません。会社の支援制度があるとその点安心ですし、勉強するモチベーションにもなりました。

IT系の資格取得について

IT系の資格は意味があるのか?というテーマはしばしば話題になります。
LPIC-3レベルの知識を持って既に第一線で仕事をしている人はたくさんいると思います。そういう方は特に資格は必要ないでしょう。ただし、もし、業務で知ることができる範囲の他に幅広い知識と技術を身につけたいなら、資格取得を目標に勉強をするのもいいかもしれません。
そして、私のように長年ブランクがあったり、未経験だったりすると資格は確実に武器になります。実際、LPICのおかげで就職できました。LPICの勉強を始める前はもちろんLinuxのことはかなり忘れていたし、覚えている部分も大昔の知識なので、勉強すればするほど違いに驚きました。かつて仕事で得ていた知識も中途半端なものだったことを痛感しました。
もちろん資格を持っているからといって、未経験者が即戦力にはなれません。さらに多くのことを学ばなければなりませんが、その時足掛かりとなるものがあるとないとでは、上に進むスピードが違うと思います。

おわりに

LPIC-3は他の3種が残っているので、そのうちどれかを受けるかもしれません。さらに5年後は更新が必要です。ですので、これで「終わり」ではなく「ひと区切り」です。

最後に、痛感したことなのですが、暗記しなければならない資格は若いうちに取るべきです。LPICは暗記が必要です。
私は年齢的に中年の域に入ります。20代、30代と比べて記憶力が明らかに低下しました。自分でも驚くぐらいすぐ忘れます。若い人なら私ほど時間をかけずに、苦しまなくてもすんなり勉強を進められるのではないかと思います。

働きながら勉強時間を捻出するのは本当に大変だと思います。仕事以外に家庭の用事や育児があるとなおさら厳しいでしょう。それに仕事の他にも頭を使うのは、かなり疲れます。
もしこれを読んでいる方で、資格取得にチャレンジしたいと考える方がいたら、無理せず、ストレスを溜めない程度に、自分にあったペースで取り組んでみて下さい!

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