5days #インターンシップ 2025 を開催しました (Team04) #AI駆動開発

はじめに

2025年8月18日(月) ~ 8月22(金) の 5 日間、「AI 駆動開発での AI エージェント開発」を体験していただくためのインターンシップを開催しました。参加していただいた 9 名の学生さんには、3つのチーム (Team03, Team04, Team05) に分かれてもらい、それぞれのチームメンバーで課題に取り組んでもらいました!

各チームで、成果の報告と感想をブログにまとめてもらいましたので、ここでは Team04 のブログを公開させていただきます。

※顔写真の掲載に関しては、学生のみなさんから許可をいただいております


【インターンレポート Day 1】自己紹介からAI開発体験まで!初日から盛りだくさんの1日

はじめに

インターン初日ということで、まずは参加者全員で自己紹介を行い、会社のカルチャーに触れ、AIツールを活用した開発体験も行いました!初日とは思えないほど充実した一日となりました。

自己紹介でアイスブレイク!

初めに行われたのは自己紹介タイム。社員の方々から順番に、続いてインターン生一人ひとりが前に出て自己紹介をしました。

内容は、

  • 名前
  • あだ名
  • 好きなものハッシュタグ
  • 推しAIツール
  • インターンへの意気込み

というユニークな形式。

実は私が会場に着いたのは最後から3番目だったのですが、すでにインターン生同士が和気あいあいと話しており、緊張が一気に和らぎました。この時点で「ここなら楽しくやれそう!」という安心感が芽生えました。

会社の理念を深く知る:HRT+JOYの精神

続いて、CEO・安田さんより、会社の概要や沿革、理念について直接お話を伺いました。

特に印象に残ったのは、

  • Humility(謙虚)
  • Respect(尊敬)
  • Trust(信頼)

この3つを表す「HRT」と、仕事を楽しむ姿勢である「JOY」。

これらがなぜ重要なのか、経営者の視点から語っていただいたことで、企業文化の奥深さとその価値に触れることができました。

GitHub CopilotでAI開発体験!

その後は、GitHub CopilotのAgentモード(Claude Sonnet4)を用いた実践タイム。AIに指示を出してテトリスを作らせるというチャレンジを行いました。

最初のアウトプットは基本的なゲームにはなっていたものの、視認性や操作性がやや物足りない印象。そこで以下のような改善指示を出しました:

  • 背景にグリッドを表示
  • ブロックの落下予測地点に印をつける
  • 過去5回分のハイスコアをローカル保存して表示

AI単体では「面白いゲーム」を自動生成するのはまだ難しいと感じましたが、人間の意図を正確に反映させるパートナーとしては非常に有望だと実感しました。

開発環境構築:GitHub & Docker講座

翌日からの開発に備え、GitHubとDockerに関する説明を受けました。

経験者にも未経験者にもわかりやすい内容で、単なる使い方にとどまらず、

  • なぜそれらのツールを使うのか?
  • 背景にある仕組みと利点は?

といった理解が深まる講座でした。

また、環境構築作業は「モブプログラミング」で実施。ドライバー1人、ナビゲーター2人という構成で役割分担しながら進めることで、互いに理解を深めつつ、効率よく準備を整えることができました。

おわりに

初日から自己紹介に始まり、会社の理念理解、AIツールとの開発体験、環境構築までと盛りだくさんの内容でした。明日からの開発がますます楽しみになる一日でした!

【インターンレポート Day 2】フロントエンド開発と、AI/LLMの未来を深く学んだ一日

はじめに

インターン2日目は、実際のフロントエンド開発を通じてAI駆動型の開発プロセスを体験しました。また、午後にはCL-CTO・荒井さんによる「AI/LLMの本質と未来」に関する講義があり、技術とビジネス両面からの深いインサイトを得られる機会となりました。

Copilotを活用したフロントエンド開発

午前中はフロントエンドの構築作業に取り組みました。ここでもGitHub Copilotを積極的に活用し、「AIと協働する」開発の進め方を体験しました。

単に機能を作るだけでなく、リファクタリングの重要性についても学びました。課題要件を満たしつつ、コードの可読性・保守性を高めるために、変数の命名やコンポーネント設計の見直しを行い、「人が読みやすいコード」を目指しました。

InterfaceとDI:バックエンド構築の難しさに直面

午後からはバックエンドにも着手。しかし、Interfaceや**DI(Dependency Injection)**といった概念への理解が浅かったこともあり、後半の処理設計や実装フェーズでつまずく場面もありました。

特に「なぜInterfaceを使うのか」「DIによってどんな利点が生まれるのか」といった背景の理解が、単なるコーディング以上に重要であると痛感しました。今後の課題として、アーキテクチャや設計原則への理解を深めていきたいと感じました。

CTO荒井さんによるAI/LLM講義:未来を読む思考

2日目後半には、CLのCTO・荒井さんによるAI/LLM(大規模言語モデル)に関する特別講義が開催されました。

AGIとは?:定義と現実のギャップ

まず触れられたのは、AGI(Artificial General Intelligence / 汎用人工知能)について。

「人間と同じことがすべてできるAI」という理想に対して、

  • 経済的価値があれば良いという立場
  • 人間と完全に同等である必要があるという立場

など、人によって定義が異なり、「いつAGIが完成するか」を断言することは困難だという指摘がありました。

LLMの現状と可能性

続いては、ChatGPTなどに代表されるLLMの進化について。

  • パラメータ数のべき乗則
  • 推論時間に応じた精度向上
  • 大規模な資金とデータ投入によるモデル精度向上

など、技術のスケーリングによって「指数関数的な進化」が起きているという事実と、それに伴うリターンについて、OpenAI CEOサム・アルトマンの発言も引用されながら説明されました。

「コストは指数関数的に増加するが、それ以上にリターンも指数関数的に増える」

この視点は、これからAIをビジネスに活かす上で非常に重要な考え方だと感じました。

社会とビジネスを変えるAI

講義では、AIが私たちの社会や仕事のあり方をどう変えるのかという未来の話にも踏み込みました。

  • 今は「業務効率化」だが、今後は「価値創造」へ
  • PDCA型から「創造・想像」型のアプローチへ
  • AI Agentが社会の前提になる未来

さらには、「第2次産業革命」のように、人間の労働や意思決定の構造自体が大きく変わる可能性があるという予測も印象的でした。

AIが私たちの生活の根本に介入するパーソナルアシスタントとして機能する未来も、もはやSFではないというメッセージは、インターン生の間でも大きな反響を呼んでいました。

おわりに

2日目は技術的にも思想的にも大きな刺激を受けた一日でした。フロントエンド・バックエンドの開発を通じてAIとの協働のリアルを体感し、そしてAI/LLMがもたらす未来の可能性と責任を同時に学ぶことができました。

明日からの開発でも、AIとどう向き合うかを常に意識しながら取り組んでいきたいと思います。<記入者:河野, 構成案:ChatGPT-5>

【インターンレポート Day 3】Semantic Kernelでの実装と、開発視点を広げる座談会

はじめに

インターン3日目は、昨日に引き続きレイヤードアーキテクチャをベースとした開発を進める中で、InterfaceとDI(Dependency Injection)の理解を深め、Semantic Kernel を活用したAIチャット機能の実装にも取り組みました。
また、午後には社員の方との座談会や懇親会もあり、技術・思想・人の多面からCLの魅力を感じられる一日となりました。

InterfaceとDIの実践:アーキテクチャを理解する

午前中は、前日に学んだレイヤードアーキテクチャの応用として、

  • Interfaceの設計と実装
  • それに依存する上位層の関数へのDI(依存性注入)

を行い、構造化されたコード設計の実践を行いました。

ただ動くものを作るのではなく、依存関係を意識した設計を通して、「なぜこう設計するのか」という視点を育てることができました。

Semantic Kernelでチャット機能を実装!

さらに午後には、Microsoftが提供するAIアプリケーション開発用フレームワーク「Semantic Kernel」を使って、以下のようなチャット機能の実装に挑戦しました:

  • チャット履歴の管理
  • メッセージの差分反映
  • LLMとコードの連携処理の実装

Semantic Kernelは、AIに「知らないこと」をツールやコードを通じて取得させることで、エージェントとしての対応力を拡張できる点が特徴です。
AIとアプリケーションがより高度に連携していく未来を体感する技術でした。

座学で得た「情報設計」の新しい視点

実装だけでなく、コードを書くうえで「情報をどこに記述するべきか」という視点についての座学もありました。
リモートリポジトリに上げる情報とそうでないものの判断基準や、仕様・ドキュメント・コメントなど非機能要件における情報設計の重要性に気づかされました。

これは動作に直接関係のない部分かもしれませんが、チーム開発において非常に重要な観点であり、今後のプロジェクトで活かしていきたい学びです。

先輩社員との座談会:正解のない学び方

研修の後は、CLの先輩社員お二人(やタンクさんとよっぴーさん)との座談会が開かれました。

技術的な話から、日々の業務、趣味の話まで多岐にわたるテーマで語られ、特に印象的だったのはお二人の意見が正反対だったこと。

  • 一人は「とにかく実践重視」
  • 一人は「まずは理論からじっくり」

というように、技術の学び方にもさまざまなスタイルがあることが示されました。

この経験から、「唯一の正解を探すのではなく、自分に合ったスタイルを模索すること」が大切だという気づきを得ることができました。

CL All Handsの説明と理念への共感

CEOの安田さんより、「CL All Hands」という社内イベントについて説明をいただきました。
その中で、CLという会社が何を大切にしているのかどんな価値観を全員で共有しようとしているのかが具体的な活動を通して語られました。

企業理念を“読む”だけでなく、“体感”している姿を見ることができたことで、CLという組織への理解と共感が深まった時間でした。

懇親会で広がる交流

この日は最後に、懇親会も開催していただきました。
インターン生同士、そしてCLの皆さんとも多くの会話を交わすことができ、学びもありつつ、リラックスした楽しいひとときとなりました。
美味しいご飯とともに、これまでの経験を共有し合うことで、より強いチーム感が生まれた気がします。

おわりに

3日目は、技術的にも組織的にも視野が大きく広がる一日でした。
Semantic Kernelの実装体験や座学を通して、「AIと人間の協働」をより深く捉えることができたと感じています。

また、座談会や懇親会では、“人”としてどう成長していくかというヒントもたくさん得られました。
学びと楽しさの両立ができたこの時間を、今後の糧にしていきたいと思います。

使用技術・概念ピックアップ

  • DI(Dependency Injection):依存関係を外部から注入し、柔軟な設計を可能にする手法。
  • Semantic Kernel:AIにコード・ツールと連携する力を与えるAIアプリ開発フレームワーク

【インターンレポート Day 4】旅程AIエージェント開発と、“人事の本音”に触れた一日

はじめに

インターン4日目は、午前中にテストコードとMCP Serverの基礎を学び、午後にはグループ課題として“旅行プランを考えるAIエージェント”の実装に挑戦しました。
さらに、最後にはCHRO・小笠原さんからの「就活・人事のリアル」な話を聞くセッションもあり、技術とキャリアの両面で非常に学びの多い一日でした。

テストコード & MCP Serverハンズオン

午前は、開発における品質保証の要「テストコード」について学びました。
ソフトウェアが本番環境で問題なく動作するかどうかという観点でのテスト設計が大切であること、そして開発の初期段階から意識しておくべき考え方であることが印象に残りました。

また、AIエージェントの文脈制御に活用される「MCP Server(Model Context Protocol)」の学習も行いました。MCP Serverは、ツール・リソース・プロンプトなどを共通のフォーマットで扱うための“接続規格”のような存在で、

「Type-Cケーブルのように、AIと周辺要素を効率的につなぐ」
というイメージで理解が深まりました。

旅行プランAIエージェント開発に挑戦!

午後はチームでの開発演習。テーマは 「旅行の予定を考えてくれるAIエージェントの実装」 です。

3日目まではシンプルなChatGPTベースの動作でしたが、4日目はMCP Serverを活用し、プロンプトやツールを適切に組み合わせて、より“エージェントらしい”振る舞いを実現するという目標で取り組みました。

特に苦戦したのが、AIに渡す「Description(指示文)」の設計
同じように指示しているつもりでも、少しの違いでAIがまったく違う動きを見せることが多々ありました。
「なぜそうなる?」と頭を抱える場面もありましたが、それこそが“AIと協働する難しさと面白さ”なのだと実感しました。

完成したものは以下のようになりました!

寸劇×AIで爆笑の発表タイム

演習後には、TeamX(むらっちさん&たけっちさん)による発表がありました。
寸劇形式で展開されたプレゼンは笑いを交えつつも、AIエージェントとしてのクオリティも非常に高く、参加者全員が引き込まれる時間となりました。

「遊び心」と「技術」を両立させた見事な発表に、学びと刺激をたくさんもらいました。

CHRO小笠原さんのキャリア講義:人事の本音を知る

最後は、CLのCHRO・小笠原さんによるキャリアセッション。
テーマは、

  • SNS上の就活情報の“取り扱い方”
  • 企業が求める人物像の裏側
  • ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の捉え方

といった、就活に関するリアルで実践的な内容でした。

特に印象に残ったのは、「SNSの情報に流されず、自分の軸を持つことが大事」というメッセージ。
“正解を探す”よりも、“自分にとっての納得感”を大事にすべきだという考え方に強く共感しました。今後の就職活動の指針として、大いに参考になるお話でした。

おわりに

4日目は、技術的にはMCP Serverを通じてAIエージェントの構築に深く踏み込み、キャリア面では“人事の視点”を学ぶという、幅広い内容の一日でした。
AIとの付き合い方だけでなく、自分自身との向き合い方も考える良い機会になりました。

寸劇あり、苦戦あり、発見あり。そんな盛りだくさんの1日でした!

使用技術・概念ピックアップ

  • テストコード:ソフトウェアの動作保証のための検証コード。本番環境を意識した設計が重要。
  • MCP Server(Model Context Protocol):AIに文脈(コンテキスト)を与えるための統一ルール。実装の共通化と柔軟性の向上に貢献。

5日目の活動として、成果報告と本ブログの執筆を行いました。

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