Mirantisは、Swarmの2030年までの長期サポートを約束します

本稿はMirantisブログ「Mirantis Commits to Long-Term Support for Swarm(2025/07/01)」を和訳、編集したものです。


シンプルでパワフル、そして開発者が慣れ親しんだツールやワークフローと互換性のあるコンテナオーケストレーションツール、Swarm。使い慣れたツールをこのまま使い続けたいと考える方も多いでしょう。

Mirantisは、このSwarmを2030年までサポートすることを発表しました。同社のデュアルオーケストレータープラットフォーム「Mirantis Kubernetes Engine(MKE)3」は、KubernetesとSwarmの両方に対応しています。


コンテナオーケストレーションツールであるSwarmは、シンプルさ、スピード、運用効率を重視する企業に、今なお強力な価値を提供し続けています。 Kubernetesのようにコントロールプレーンやカスタムリソースを複雑に管理する必要がありません。そのため、迅速な開発、自信を持ったデプロイ、そして安定したシステム稼働を可能にします。

こうした背景から、Mirantisは主力のコンテナオーケストレーションプラットフォーム「Mirantis Kubernetes Engine(MKE)3」において、Swarmの長期サポートを確約しました。これにより、MKE 3では2030年までSwarmの完全なサポートが継続されます。

Swarmが今も選ばれ続けている理由

MKEは市場で最もスケーラブルで信頼性が高く、セキュアなソリューションとして知られているコンテナワークロードを管理するプラットフォームです。MKE 3では、オーケストレーションとしてKubernetesとSwarmの両者を同時に利用できます。そのため、クラウドネイティブなマイクロサービスから分散型のエッジデプロイメントまで、世界中の何百もの顧客が、ミッションクリティカルなインフラを動かすために、このプラットフォームを信頼し利用しています。

製造、金融サービス、エネルギー、防衛などの分野においては、高い運用の予測可能性と、低い運用コストが不可欠です。これらの領域において、Swarmは今も広く採用され続けています。さらに、Dockerを活用している多くの開発者も、デスクトップ環境から本番環境まで、シンプルかつシームレスなワークフローを実現するためにSwarmを好んで利用しています。

さらに、MKE 3は「FIPS 140-2」認証済みの暗号化と「DISA STIG」への準拠を特徴としています。 そのため、米国の連邦政府機関や、その他の厳格な規制下にある業界の組織から、新たな問い合わせが絶えません。

このようなユースケースでは、Swarmは今もコンテナオーケストレーションとして欠かせない重要なツールです。

CSIサポートで広がるSwarmの可能性

Swarmの有用性をさらに広げるため、MirantisはMKE 3CSI(Container Storage Interface)を追加しました。これによりSwarmユーザーは、データベースやデータパイプライン、AI推論サービスといったステートフルなワークロードを、エンタープライズグレードの永続ストレージ上で実行できるようになりました。

CSIのサポートにより、ストレージオーケストレーションのためだけにKubernetesへ切り替える必要はなくなりました。Swarmユーザーは、これまで頼りにしてきたシンプルさと回復力(レジリエンス)を維持したまま、データ負荷の高い最新のアプリケーションも実行可能になったのです。

MKE 3が確約する、Swarmの新たなステージ

このように、このように、Mirantisは単にMKE 3のメンテナンスを行うだけでなく、積極的に投資も続けています。2030年まで続くロードマップによって、私たちはSwarmユーザーが安心してインフラを構築するために必要な、長期的な安定性と戦略的な柔軟性を提供します。

エッジ、データセンター、またはマルチクラウド環境など、どのような場所へデプロイする場合でも、MKE 3は妥協することなく、目的に合った適切なオーケストレーターを選択することを可能にします。

MKE3がお客様のインフラ計画とどのように合致するか、ご質問があれば、クリエーションラインまでお問い合わせください。あなたの運用を将来にわたって安心できるものにするためのお手伝いをいたします。

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