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グラフデータベースを選ぶ際に考慮すべき16のこと(後編)#neo4j #graphdatabase #graphnative

この記事は1年以上前に投稿されました。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

本記事は先日投稿した前編からの続きです。

目次:グラフデータベースを選ぶ際に考慮すべき16のこと


高可用性(HA)

グラフデータプラットフォームは、複数のシステム障害をスムーズに乗り切る高可用性ソリューションを提供すべきです。HAの実現のためには、多くの場合ビルトインアプリケーションとデータ冗長性が求められます。

グラフデータプラットフォームの中には、書き込み可能な1つのグラフに対してデータ冗長性を提供するものもあります。また、複数のグラフを使用して、アプリケーション、ネットワーク、オペレーションの障害耐性を強化するものもあります。複数のグラフは障害の観点からは優れていますが、複数のグラフに同一の更新を書き込むことによる一貫性の問題が発生します。

グラフデータベースは、ハードウェア障害や停電などのシステム停止によるトランザクションの失敗、データの喪失、グラフの不整合や破損から、スムーズに回復できなくてはなりません。貴社が採用しようとしているグラフデータベースに耐久性があり、あらゆる種類の不測の事態から完全に回復できることを確認しましょう。

Neo4j Causal Clustersは、システム障害に対して自動的に調整することで高可用性を実現し、完全に回復します。これによりグラフの整合性と一貫性を確保します。障害時には、運用者は稼働中のクラスタを再構成して中断に対処し、可用性を維持し、データの損失を回避できます。

スケーラビリティとパフォーマンス

グラフ技術のベンダーにとって、スケーラビリティは重要な課題です。グラフの書き込みを拡張するにはグラフをサーバー間で分散させる必要があり、複雑な構成になりがちです。書き込み速度を維持するために、より高性能なハードウェアを専用に用意するか、クラウドへデプロイするかを選択する方が簡単です。

グラフの場合、読み込みの拡張は、書き込みの拡張に比べてかなり簡単です。大量の読み込み要求に対応するためには、グラフを保存するサーバーを複製するのが最も効率的です。

インメモリーグラフは、読み取りと書き込みの両方でより速いクエリ応答を実現できるため、キャッシュされないグラフを圧倒します。グラフの全部または一部をRAMに保存できるかどうか、また、システム再起動後にグラフプラットフォームがどのようにグラフをメモリに復活させるかを把握しましょう。

グラフベンダー製品の中には、水平方向の拡張性、スケールアウト、クラウドといったアプローチでスケーラビリティに関するあらゆる疑問に答えるものもあります。しかし、垂直方向のスケーリングオプションまで提供しているものはほとんどありません。このような敏捷性と柔軟性の欠如は、すぐに高コストなアプリケーションのデプロイメントが必要になります。

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Neo4jのクラスター型アーキテクチャは、柔軟な水平・垂直スケーリングソリューションとインメモリーグラフキャッシングを提供し、スケーリングとパフォーマンスの課題を簡単に解決できます。またNeo4jは、スケーリングとパフォーマンスの課題を各自が自力で解決しなくても済むように、クラウドベースのDBaaSも提供しています。このアジャイルアプローチにより、性能、コスト、複雑さのトレードオフのバランスを取りながら、各システム開発プロジェクトで固有の要件に対応することができます。

企業のセキュリティとプライバシー

プライバシーやデータの盗難は、すべてのCIOが最も懸念していることです。そのため、採用しようとしているグラフプラットフォームのセキュリティ機能を理解することが最も重要です。

まずは、グラフデータプラットフォームがどのようにユーザー認証を行うかから見ていきましょう。LDAPやActive Directoryとの連携は可能でしょうか?シングルサインオン用のKerberosをサポートしていますか?セキュリティグループには対応していますか?

データの暗号化は、エンタープライズデータベースのデプロイに非常に重要です。グラフデータプラットフォームの暗号化サポートの詳細について確認しましょう。格納(保存)時と転送時のデータは暗号化されていますか?サーバークラスター内で暗号化されていますか?管理機能中のデータは暗号化されていますか?

プライバシーは昨今、あらゆるサイバーセキュリティ戦略の最重要事項です。そのグラフデータプラットフォームは、ノード、リレーションシップ、プロパティの各レベルで、機密性の高いデータ要素を保護するためのロールベースのアクセス制御を提供していますか?GDPRなどのプライバシー法令に対応するために、個人データを国別に物理的に保管することができますか?

アプリケーションにセキュリティを実装することも重要です。データセキュリティは開発者にとって透過性がありますか?それともアプリの中で管理しなければなりませんか?セキュリティイベントはデータベースで記録されますか?

Neo4j Graph Data Platformは、エンタープライズが求めるセキュリティを提供します。マルチデータベース機能により、個人情報保護やセキュリティに関する規制への対応も容易です。各ノード、リレーションシップ、プロパティに至るまで、ロールベースのセキュリティを備えています。

デプロイメントの柔軟性

グラフデータベースを選択する上で最も重要な要素の1つは、展開の柔軟性です。

複数のグラフをサポートし、それらをクラスタに分散させ、読み取りと書き込みの要求を正しいクラスタに向けられるか確認しましょう。ニーズが高まるにつれ、1台のサーバで複数のグラフデータベースを管理する必要が出てくるかもしれませんので、そのような場合のサポート内容も確認しましょう。

また、グラフ技術のライセンスを、自社に適した条件で購入できるかも確認しましょう。貴社がグラフ技術をどう導入したいかに沿ったさまざまなライセンスモデルを、公開価格表として提供していることを確認しましょう。

クラウドの導入に今現在興味がありますか?それとも今後要検討ですか?採用しようとしているグラフプラットフォームは、クラウドでもオンプレミスでも同じように動作しますか?Amazon、Google、Microsoft、Alibabaのクラウドサービスから選べますか?

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クラウドサービスが爆発的な成長を続ける中、DBaaS(Graph Database as a Service)はさらに急速な成長を遂げています。候補の製品ベンダーは、DBaaSの提供を予定していますか?彼らのグラフプラットフォームは、DBaaSをサポートできますか?

Neo4jは、フルマネージドAuraDB DBaaSのほか、オンプレミス、パブリッククラウド、プライベートクラウドの展開が可能で、柔軟なライセンス形態により、お客様に適した展開方法とライセンス条件を選択することができます。

オープンソース・コミュニティ

最も成功しているインフラソフトウェアの多くは、グローバルなコミュニティによるオープンソースコードという強力な基盤の上に構築されています。グラフデータベース市場は、10年以上前にNeo4jのオープンソースプロジェクトとして始まりました。他の多くの最新技術と同様に、Neo4jは、オープンソースコミュニティのフィードバック、貢献、サポートによって、新機能の開発、サードパーティツール対応やサポート、熟練開発者の増加、市場シェア拡大などが推進されています。

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Neo4jコミュニティは、1億6600万ダウンロード、および24万人の開発者を擁するグラフデータベース市場最大のオープンソースコミュニティです。DB-Enginesでは、グラフデータベース市場全体の人気スコアの半分をNeo4jが占めていると評価されています。

ビジネスパートナーおよび技術パートナー

データベースプラットフォームの拡張性、オープン性、使いやすさは、プラットフォームのエコシステムにツール、コネクター、サービスを追加するビジネスパートナーやテクノロジーパートナーによって推進されます。Neo4jとそのパートナーは、タイムトゥバリュー(TTV)を加速させる様々なアプリケーション・フレームワークやブループリントのソリューションを提供しています。

グラフデータベースベンダーの提携先や提携システムを確認しましょう。クラウドベンダー、アプリ開発会社、グラフコンサルタント、導入スペシャリスト、OEMソフトウェア企業、リセラー、教育サービス業等と提携しているか確認しましょう。詳しくは、Neo4j Partnersのページをご覧ください。

Neo4jは、グラフデータベースの先駆者であり、最も導入実績のあるデータベースとして、グラフデータベース市場で50%のシェアを獲得しています。最大の顧客基盤、最大かつ最も活発な開発者コミュニティ、また、他のどのグラフベンダーよりも多くの技術パートナーシップを有しています。

Neo4j[ホワイトペーパー]CCPA-and-Privacy-Compliance

ベンダーの信頼性とレジリエンス

グラフデータプラットフォームを選択する際には、そのベンダーが貴社のテクノロジースタックにおいて重要な役割を果たすための技術、実績、サービス、財務的安定性が備わっているかを確認しましょう。 

ベンダーの選定にあたっては、次のような点を考慮しましょう。

まず、技術の変化や顧客の要求に対応し、継続的にソフトウェアを改善する必要があるため、ベンダーの財務安定性は不可欠です。財務が安定しているかを見極める際、十分な資金と安定した金融機関とのパートナーシップがあるかどうかが鍵となります。

グラフデータベースやツール開発専任のエンジニアチームの規模は、そのベンダーがグラフビジネスにどれほど注力しているかを直接示す指標となります。グラフエンジニアチームが小規模な場合や、グラフ技術に特化していない大きな組織の一部である場合には注意しましょう。

また、包括的なアプリケーション開発、オンボーディング、トレーニング、教育、およびサポートサービスを提供する専門のサービスチームを持っているかも重要です。ベンダーは、世界各国で24時間体制でお客様のグラフをサポートできる体制がなければなりません。
貴社がグラフ技術の活用において成功できるかどうかは、これにかかっています。

貴社で実現したい各ユースケースについて、各ベンダーから過去の顧客事例を要求しましょう。その顧客と話すことができるか聞いてみましょう。もし顧客事例を共有できないのであれば、そのベンダーは貴社が抱えている問題を解決したことがないかもしれません。ベンダーのサイト上の顧客リスト、体験談、事例、フォーラムなどを探してみてください。

イベントやカンファレンスは、ソフトウェアベンダーとの関係を強化し、貴社の課題をヒアリングしてもらったり、専門家、コンサルタント、開発者と出会う機会を提供します。また、そのようなイベントに出展(投資)するベンダーは、技術や顧客の成功に対する意気込みがあると捉えることができるでしょう。

Neo4jは、ベンチャーキャピタルから5億ドル以上の資金調達を受けた、世界最大かつ最も安定したグラフデータベース企業です。Neo4jのグラフ技術は、フォーチュン100にランク付けされる企業の75%を含む800社以上の企業に選ばれています。

Neo4jは、10年以上にわたる本番稼働と厳格なテストにより、20以上の業界において数百のユースケースで数千のデプロイメントを行ってきました。これは世界中の他のグラフベンダーをはるかにしのぐ数です。

さらに、Neo4jはエンタープライズ級の熱心なパートナーと顧客からなるエコシステムに支えられています。

Neo4j:選ばれ続けるグラフデータベース

テクノロジーアナリストは、今後10年間にグラフ技術が重要な役割を果たすと見ており、組織に適したグラフデータベースを選択することは、最も重要な決定の一つであると言えます。

Neo4jを選択して、エンタープライズ級グラフソリューションで以下を実現しましょう。

  • 他のグラフプラットフォームでは数分から数時間かかるクエリを、ミリ秒単位で実行可能
  • 日々進化するビジネスモデルやデータセットに迅速かつ中断なく適応可能
  • 非常に大規模で複雑なエンタープライズ・アプリケーションの要件に対応する拡張性
  • 多くの場合、他のグラフデータベースと比較して1/10のハードウェアしか必要としない
  • SQLの1/10のコードで開発者の生産性を最大化
  • 世界最大のグラフ開発者コミュニティ
  • すでに圧倒的多数のグローバル企業や業界トップ企業に選ばれている実績

Neo4jのネイティブグラフアーキテクチャは、大きなROIを実現する画期的なビジネスアプリケーションを作るための基盤を提供します。豊富な実績を持つグラフデータプラットフォームは、比類のないビジネスおよび技術的な利点を提供し、最新のつながりのあるデータのアプリケーションに最適のローリスク・ハイリターンの選択肢となります。

エンタープライズデータ管理の未来へ向かって、次のステップを踏み出す準備はできていますか?Neo4jでは定期的にオンラインカンファレンスを開催しております。詳しく知りたい方は、ぜひご参加ください。または、sales@neo4j.com 宛にご連絡ください。Neo4jのパワーを貴社で発揮するために、私たちがどのようなお手伝いができるかをぜひお知らせください。

また、Neo4jについて日本語で詳しく知りたい方はこちらまで:
https://www.creationline.com/neo4j
https://www.creationline.com/neo4j/contact

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